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「何というか例のごとく疲れました赤司くん。おんぶを、と思ったのですが先日その流れでおんぶを要求したら背負い投げされた経験があるのでちょっと遠慮したいと思います。何て恐ろしい男なのでしょうかこの人は。思い出すだけでも戦慄します」
「なんだおんぶは嫌なのか?それなら抱っこ…」
「えっ!」
「を、しろ。僕に」
「どういうことなんでしょう!さっぱりワケが分かりません私。何が悲しくて64キロを抱っこしなくちゃならないんですか!可愛くないですからやめてください!」
「え?何だって、聞こえないな…」
「うおお無理やり乗ってこないでくださ…ぎゃー!」
「何やってんスか二人共」
「や、やあ黄瀬くんこんにちは。貴方にはこれがどう見えますか」
「女子高生が男子校生をお姫様抱っこしてるように見えるっス」
「ご名答!チャリンチャリーン!それでは景品としてこの赤司くんをプレゼントいたしま〜す!」
「冗談じゃねっスよ…。つーか結構力あるんだね、赤司っち姫抱きってソレ相当すごいと思うっス」
「ありがとうございます。黄瀬くんに褒められるのはなかなかいい気分ですね!やったね!まぁそれはそうと赤司くんは一刻も早く私の首から腕を離して降りてくれませんか」
「どうしてだい?僕は疲れていると言っているのに…お前は本当に変なことを言うんだね」
「赤司くんが一番変だと思うんです!あ、そういえば黄瀬くんのクリ…はどうせ女の子からのお誘いだらけってことは分かっているので聞きません!それじゃあまた!」
「えっ何?オレの栗?えっちょっと、何言いかけたんスかー!?」
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