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「こんにちは!寒いですね赤司くん!ええそれはもう寒いんですよ赤司くん。何故だか分かりますか?ずばり貴方が私の布団を容赦なく剥ぎ取ったからです!この、えっち!」
「誰がえっちだこのぼっち」
「ぼっち!あのですね、私赤司くんだけにはそんなこと言われたくありませんでしたよ」
「いやいやお前はまごうことなきぼっち、つまり一人ぼっちだ。起こしてくれる友達もいなかったのか」
「そんなことはありません!同室の子たちは私の安眠を妨げないよう気を遣ってくれていただけなんです!いつまでも起きない私を見捨てて朝食へ行ってしまっただなんてそんな」
「まぁ…涙を拭け」
「どうもすみませんね!ふん!というか何さも当たり前のように赤司くんは女子寮に、しかも私の部屋へ入ってきているのでしょうか?豪快に私の布団を日曜日の母親のごとく奪い去って!母ちゃん、今日は土曜日だぜ?」
「尚更起きろ。というか、お前今日は出かけるんじゃなかったのか」
「そうでした。こんなゆったりと赤司くんと朝のピロートークをしている場合ではなかったんですよ!もう、どうしてくれるんですか」
「ピロートーク…?」
「こうしてはいられません。さあ行きますよ赤司くん」
「まず着替えろお前」
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