ちゅう あらかると

〔1〕 アマイモン編

唇と唇を重ねること。
頬や額に触れるのとは意味が違う。
でも、これは・・・。

「むぐっ」
「ぅん・・・んうぁ・・」
「んんん・・んっ」
「んーんー」
い・い・か・げ・ん・に、しろー。
ぜーはーぜーはー。

やっと開放された燐は口元を伝う唾液を袖口で拭った。
肩で息をしている。

「何故、止めるんですか?」
無表情なくせに何故かとても不満げなアマイモンに、燐は無言で拳骨をくれてやった。

・・・しつこいけど、ちょっとだけ気持ちよかったことは黙っていよう。

<拍手ありがとうございます>
アマイモンは何気なくディープキスしそうです。無表情なのに情熱的。





〔2〕 メフィスト・フェレス編

唇と唇を重ねること。
頬や額に触れるのとは意味が違う。
でも、これは・・・。

名残惜しげに離れていく唇を視線で追ってしまった。
互いの唾液で濡れていた。

はじめはついばむようなバードキス。
そのうち唇が離れないようになって、
舌が入り込んできて、それからは頭の中がかっと熱くなって、
後はもう覚えていない。

でも、今、離れた唇を視線で追って、寂しいと思った。
視線に気づいたように信用できない笑みを浮かべて、メフィストは言った。
「もう一度、してもいいですか?」
燐は視線を泳がせてから、「おう」と応えた。

<拍手ありがとうございます>
メフィストのちゅうはちょっとエロっぽく。大人な雰囲気を醸しだせたでしょうか?





〔3〕 勝呂編

唇と唇を重ねること。
頬や額に触れるのとは意味が違う。
でも、これは・・・。

ガチン。
歯と歯が当たった。
結構痛い。燐は唇をちょっと切ってしまった。
「いってぇ」
唇から垂れる血を舌で舐め取ってから、
勝呂を見ると燐よりも赤い顔をしていた。
見るからにその手のことに慣れてなさそうだ。
「なんだよ」
なんだか唇を凝視されているのが恥ずかしくて、燐は不満げに眉根を寄せた。
「むぐっ」
次の瞬間、唇に喰らいつく勢いで勝呂が唇を合わせてきた。
舌が入ってくる・・・と思ったら、唇の切れたところを舐められた。
その舌の動きがエロくてちょっと勃ったなんてことは勝呂には内緒だ。

<拍手ありがとうございます>
坊は晩生だといいな。実は燐にリードされたりして(笑)





〔4〕 雪男編

唇と唇を重ねること。
頬や額に触れるのとは意味が違う。
でも、これは・・・。

雪男はなんでこんなことをするんだろうか。
始まりはいつも唐突で、雪男はした後に必ず「ごめん」と言う。
謝るくらいならしなければいいのに。
燐はいつも思う。

スキンシップの延長?
そんなもんじゃない。
触れれば気持ちいいし、雪男のキスは・・うまいと思う。
他のヤツとしたことがないから、比べられないけれど。
いつの間にか悔しいくらいについてしまった身長差。
それがキスするときは調度いい。

夜、二人しかいない部屋でするキス。
謝るならしなければいいのにと思いつつ、近付いてくる雪男の顔に目を閉じてしまう。
そっと触れてくる、少し乾いた唇。
舌でなぞられると習慣でつい唇を少し開いてしまう。
潜り込んでくる舌は燐の舌と擦りあわされて唾液が混じる。
燐はいつでもすぐに息が上がってしまうから、そっと離れていく雪男がまた今日も。
「ごめん、にいさん」

<拍手ありがとうございます>
雪男はちょっと長めで。長くてもしょぼいですが。雪男はやはり兄弟と言う背徳感を兄に感じているといい。暴君、黒ユッキーもよいのですが(笑)






















〔番外〕 サタン様編

キス?
欲しいならくれてやる。
こっちに来い。
来なけりゃできねぇだろうが。
何、後ずさってんだ、おめぇはよぅ。

ちっ、仕方ねぇな。
こっちから行ってやるから、待ってろよ。
抱きしめてねっつれつなヤツをくれてやるからよぅ。
他なんか見てられねぇぞぅ。
っつうか、見るな。

ほら。
もう逃げられない。
一緒に虚無界へGo to hellだ。
なあ?息子よ。楽しい家路だぜぇ。

<拍手ありがとうございます>
イレギュラーで魔神様にもご登場いただきました。燐の首ねっこひっ捕まえて、虚無界へつれてってぇ〜。


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