二ヶ月も・・・(泣)
2013/02/19 22:39

「管、理、人。ちょっとこちらにいらしてください☆」
なんだろう。
背筋がぞくってしたぞ。
「管、理、人、はやくしろ☆」
あ、怒ってるよ。
理事長〜、何か御用でしょうか?
「はい」
ずいっと右手の平を差し出される。
ちょうだいのポーズ。
はて、なんだろうか、これは。
そろりと理事長の顔を窺えば、笑顔が引き攣っていらっしゃる。
ややややばい。何か怒ってるぞ、コレは。
何か怒らせることしたか?
「管理人、ほんっとうに、理解っていないのか?」
こくこくこく。
恐怖に声が出なくて、上下に激しく首を振る。
蛇に睨まれた蛙ってこういうことを言うんだな。実体験しちゃったよ。こぇえぇぇ。
「ほう。理解っていない。・・そうか」
一人で納得しないで説明してくださいよ、理事長。
「・・二月のメインイベントといえばなんだ」
・・・節分?
「違う」
えっと、恵方巻たべること?
「違うっ」
・・・あ、建国記念日!
「貴様の頭はからっぽか、そうか。そんな頭は要らないな」
いだだだだっ痛いっ、痛いです、理事長。
こめかみがミシミシいってます。
「態とだろう。態と外してるんだろう?」
何を言われてるのか・・・。あ゛・・・
「ようやく気付いたか、馬鹿者が」
・・バ・・・・。
「バ?」
バレンタイデー?ですか・・・
「何故疑問系だ。貴様がそんなだから、燐が私にチョコをくれないんだ」
ギリギリギリ。
いだだだ。痛い、痛いッス。理事長、ギブギブ。
「何がギブですかっ。私はずっと待ってたんですよ。当日はダメでも、翌日なら。いやいや、燐のことだからきっともっと時期を外してから、そっと持ってくるものだと・・・」
夢見すぎですよ、理事長。
燐にそんな甲斐性があるわけないでしょう。
だいたい、一月のお小遣い二千円で、どんなチョコ買うって言うんですか。
「ええ、ええ。そうでした。チョコ用に私が追加で差し上げたお小遣いも、ゲームに消えましたしね」
ほらね。燐からチョコが欲しいなら、直接燐に言えばいいじゃないですか。
なんで私がこんな目に。
「貴様が書かないから、燐が私にチョコをくれないのでしょう」
・・・・・・・ひぃ。・・言いがかりだぁ〜〜〜〜。
「今からでも良いから、書け。すぐ書け。今書け。早く書け」
理事長、目がマジです。怖すぎです。
そんなにチョコが欲しかったんですか?
「燐からのチョコが欲しいんです」
・・・分かりました。書きます。書けばいいんでしょう。
「分かればいいのです。今日中に出来ますか?」
出来るかっ!!今週末まで待ってください。
「今週末ですね。・・・仕方ありません。それまでは生かしておいて差し上げましょう」
・・・今、すごく不穏のこと、おっしゃいませんでしたか?
「ぷくくくくくく。なんのことでしょうか?」
・・・・命あるかな?私。・・・



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