一番くじ再び・・・
2012/11/12 00:07

「ぷくくくくくく」
あ、妖しい声音で笑う理事長。
「うるさいですよ、管理人。とりあえず、めでたい!!」
何か楽しいことがあったんですね。
「ありました。ありましたとも!!」
いや、そんな机に足をかけて握り拳を突き上げられてもねぇ・・。
紳士たるものの行儀じゃないですよ、理事長。
「満を持して、この私、メフィスト・フェレスが一番くじの商品化したのです」
あー、それはおめでとうございます。
ぱちぱちぱち。
「なんですか、その、気のない拍手は。おざなりに拍手するなら、殺しますよ」
ヒィ!!
ぱちぱちぱちぱち。(必死に手を打ち合わせる)
理事長は満足げに山羊髭をなでて頷いた。
「よろしい。マーヴェラスです、管理人」
はぁ、それはどうも。
「兄上。何か御用ですか?」
突然、どっから湧いて出た。アマイモン。
「さっきから居ました。気配は消してましたが」
気配消さないでくださいよ〜。一般人には分からんです。
「お前ごときに知覚される必要を感じないので」
はぁ・・・さいですか。
「アマイモン、貴様に用事を言いつける」
「なんでしょうか?」
まだ、机に足かけたままなんですね、理事長。
「1月発売のバンプレ一番くじを買い占めてこい」
「分かりました〜」
えっ?ちょ、ちょっと待って。
買い占めるってどういうことですか?理事長。
「美麗なこの私のフィギュアを所持していい者は限られているのだ」
・・・あの〜、理事長。それ、かなり、ナルが入ってます。
「うるさい、うるさい。燐の悪魔バージョンが手に入る貴重な機会なのだから・・・」
っていうことは、もしかして、前回の一番くじでゲットできなかったんですか、Wチャンス賞。
「・・・不覚。アレだけチャレンジしたというのに、一枚も当たらなかったとは・・・」
あえて聞きませんけどね。大量に消費したんでしょうね。
さすが、OTAKUの鏡。




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