秀人、夢を見る
2016/02/21 01:13


※奏秀寿の3P表現注意















「いいのか、寿也…」

ごくり、と唾を飲み込む。目の前の寿也はふわりと可愛い、それでもどこか妖艶な笑みを浮かべて俺のズボンに手をかけた。
なぜか急に奏のお許しが出た。寿也との3P。もちろん俺は寿也に挿入しないという約束だが、なんと寿也が抜いてくれるというではないか。しかも口。

「わ…秀人の、おっきい…」

ああ、今絶対語尾にハートついてた。
寿也は俺のフル勃起したモノに頬ずりしてからパクリと咥えた。付き合っていた当時は寿也にフェラなんかさせたことなかった。いや正式に言うと追々仕込んでいこうと思っていた矢先に…やめとこう。思い出して悲しくなる。

「んっ…」

寿也はすっぽりと全部咥えたと思ったら喉を絞るように俺の物を扱き、じゅぽじゅぽといやらしい音を立てている。そして舌を使って竿をぺろぺろと舐めまわした。顔を赤くしながら、上目遣いでこちらを見ながら。

「寿、也…」

てっきり寿也のことだから、もっとぎこちなくて顔を眺めて楽しむためのものを想像していたのに、これは…。

「なんでこんな風俗嬢みたいなフェラ…」

玉を丁寧に舐めて咥えて、そして舌が竿に沿って上がってきたかと思ったら尿道口をチロチロと舌先で刺激した。

「あっ、あっ…!」

寿也は後ろから奏に突かれながらだから、時々たまらなくなったように俺のペニスから口を離す。しかしそれでも必死に再び俺のペニスにむしゃぶりつくのだ。

「寿也、風俗フェラ気持ちいい…」
「秀人の、おいしい。ね、俺の口の中でいっぱい出して?俺、秀人の精液飲みたい…」
「寿也……!」

俺は堪らなくなって、寿也の頭を掴んで喉の奥に押し込もうとした瞬間にじりりりりりりというけたたましい音がどこからともなく響いて。

「………………」

こんなに空しい目覚めがこの世にあってもいいのだろうか。
ああ、なんで昨日の夜目覚ましなんかセットしたんだよ、俺の馬鹿…。この夢の続きが見られるのなら今日の授業くらい、いや一日二日眠ったままでも構わなかったのに。むしろそれでもお釣りがくるのに。
ブカブカめのスウェットなのに、それでも痛いくらいに盛り上がったズボン。超悲しい。でも。

「最高だったよな、風俗フェラ」

明るい日差しに照らされる朝に、しみじみと一人ごちたのであった。



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