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※審神者設定





「おお、主。丁度良いところに。」
「何ですかー?って何で私の部屋にいるんですか、おじいちゃん…。」


 何故か私の部屋の中にいたのは三日月宗近ことおじいちゃん。ちゃんと他の刀たちがいる前では「三日月さん」って呼んでるけど、2人っきりのときは「おじいちゃん」と呼ばせてもらってる。おじいちゃん呼びの原因は寝ぼけた私が間違えて「母さん」ならぬ「おじいちゃん」と呼び間違えたからだ。

 …仕方ないんだよ、元の世界で目覚まし時計すら見捨てた私のことを優しく起こしてくれたのはおじいちゃんしかいなかったんだ…!優しく私のことを起こしてくれるとこなんて、もう私のおじいちゃんそっくり!ちなみに光忠のことは本気で「母さん」って呼び間違えた。布団の引き離し具合とかマジで母さんだよ、あれは。


「最近、主はとても忙しそうに見える。」
「…まぁ、実際忙しいですからねぇ。検非違使とかいう輩も出てきましたし。」


 最近現れるようになった検非違使。出てくる時代などは分かってきたが、出てくるタイミングがさっぱり分らない。おかげで、軽傷を負っても大丈夫だろうと軽んじて進んでいくと必ずというほど奴らが現れて、私の第一部隊は重傷者を出しながら帰還してくる。いつか誰か破壊されてくるんじゃないかって毎回ビクビクしてるよ。ついでに手入れに使う資材の消費を見ながらもビクビクしてる。違う意味で。


「ふむ。だから、今日はゆっくり休んでもらおうと思ってだな。」
「…え、誰を?第一部隊?」
「いや、主だ。」


 さぁさぁ、と手招きするおじいちゃんに乾いた笑い声しか出てこない。

 審神者である自分が休む?しかも、一応私が呼び寄せた付喪神である刀に言われて?…いやいや。いやいや!!


「ちょっと待って。ここは一旦落ち着きましょう!」
「深呼吸を繰り返してみたらどうだ?」
「あ、そうですね…って違う!落ち着きが必要なのは私もだけど、三日月さんだよ!」
「主、2人っきりのときは『おじいちゃん』と呼んでくれるのではなかったのか?」
「…そうですけど、そうですけど…!!」


 ダメだ。何か知らんが話のペースをおじいちゃんにもっていかれてる。どういうことだ。


「さぁ、主。こちらへ。」
「…うん。」


 ニコリ、と綺麗な笑顔を浮かべて言われれば断る気力すら沸かない。私の部屋なのに何でこんなに寛いでるの…ってか、一瞬おじいちゃんの部屋かと思った。我が物顔でいるせいからかな。


「主のような、おなごみたいには柔くないが…。」
「お、おじいちゃん…まさか。」
「?あぁ、膝枕というものだ。」


 レア5の刀に何をさせる気だ、私は。


「さぁ、主。俺の膝枕でゆっくり休んでくれ。」
「…わぁーい。」


 感想:おじいちゃんの膝は柔らかった。でも、やたら髪の毛とか肌を触ってくるから、次からは断ろう。


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END

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