×
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -

YES/NO枕2(谷裂木舌肋角マキ)


谷裂
「(貰ったは良いけど谷裂絶対分からないよね、どうしよう)」
「名字、そろそろ寝るぞ」
「あ、待って、谷裂っ」
「なんだ、なにか用があるのか」
「こ、れ……(枕見せる」
「……なんだその枕は」
「(やはり分かってなかったか)……えっと」
「それを使いたいなら使うと良い。電気を消すぞ」
「し、し、……シた、い、です」
「は?」
「〜っ……! こ、これ、あのシたい時、イエス、であの……えっと」
「……!(意味を理解する」
「うぅ……」
「……名字」
「は、はい」
「……電気は付けるか、付けないか選べ」
「! け、消して、ください」
「わ、分かった」

初夜か!!しどろもどろな二人というか、奥手すぎるうえ必然的に攻めになる後輩獄卒。

木舌
「(背中向けて作業中)」
「き、きききききのしたさん!(枕ギュッとして叫ぶ」
「!? どうした…………え」
「(顔真っ赤)」
「あー……えっと、名字、こっち見て」
「む、無理です」
「YESなの?」
「(黙って頷く」
「そっか、YESか〜。嬉しいな〜」
「(死にたい、恥ずかしい)」
「うんうん、恥ずかしさに耐えてやってくれたんだね〜、ありがとね名字」
「木舌さん……」
「ごめんね、おれ我慢出来そうにないかも」
「う、うん……わ、私も、です」

お兄さん木舌。ちょー嬉しそうに「うんうん」とか「そっかそっか〜」って言ってそう。

肋角さん
「(ごく自然に見せるようにすれば大丈夫。ヘタに照れたらきっと子ども扱いされる。大丈夫だ名字、落ち着いて平常心を保つんだ)」
「名字?」
「はぃ!?」
「声裏返ってるぞ。大丈夫か?」
「も、もちろんです!(どうしようテンパって枕出すタイミングが)」
「ん? なにを持ってるんだ」
「あ、いえ、なんでもないです! あ、や、無くはないというか、えっと……」
「?」
「うー……えっと」
「……名字、気をつけ」
「! はい! あ」
「……くくっ、もしかして、俺に見せようと思ってたのか?」
「(あああああああ死にたい死にたい死にたい死にたい!)」
「ん? どうなんだ?」
「ひゃっ、あの、耳元っ……は、」
「名字?」
「う、は、はい……」
「……そうか。今日は、どっちなんだ?」
「……(YESを見せる)」
「そうか、じゃあ、要望に応えないとな」
「(ああ今日もかなわなかった)」

いきなり見せてうろたえる肋角さんを書こうと思ってたのに余裕ある肋角さんになってたなんで。

マキ
「名字くん、コレ」
「? ……!? マ、ママママママママママキさんそれ……!」
「うん、見つけちゃった」
「いやああああああ恥ずかしい! 俺死ぬ!」
「名字くん、変なところで女子っぽいよね」
「だ、だって……ていうかマキさんなんか冷静すぎない?」
「なんか、顔真っ赤にして差し出す名字くん想像したら可愛くて」
「俺顔真っ赤にしてもじもじするマキさん見たかった!」
「というか懐かしいね、どこで貰ったの?」
「先輩から貰ったの……思えばマキさんにプレゼントしなきゃ意味ないよね」
「使うか分からないけどね」
「マ、マキさん……はい、持って」
「?」
「あああああきょとんとした顔でYESも良いね。可愛い」
「……」
「ちょっと! 即効でNOにしないで!」
「うーん、でももうそういう気分じゃないし……」
「ガッデム!」

ギャグかっ! 大人な余裕が少しだけあるマキさんも素敵。
けど最後は獄卒もどきが男気スイッチ入って、くれ。妙にヘタレな獄卒もどき

back