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赤松楓と約束する


「名字くんは、超高校級の指揮者なんだよね?」
「おー、そうそう。何度かプロにお呼ばれされたこともある」
「わあ、凄いね!」
「楓だって似たようなもんだろ?色んな賞を取ったって聞いたけど」
「私はただピアノが好きなだけだから……、名字くんみたいに凄くないよ」
「十分だろ」
「ふふ、ありがとう! そうだ、今度私の演奏で指揮者をやってくれないかな」
「ええ?」
「超高校級の指揮者と超高校級のピアニスト、相性抜群だよきっと!そうだ、外に出たらここにいるみんなと友達になって、小さなショーをやりたいか!」
「まあ、俺は構わないけど……。楓、凄く前向きなんだな」
「そんなことないよ、私はここから出たいだけ、そしてみんなと友達になりたいの」
「……ふうん?」
「だから、絶対首謀者を取っ捕まえるんだから!」
「じゃあ、指切りしようぜ」
「指切り?」
「約束だろ、首謀者捕まえて、外で友達になって、一緒に演奏するって」
「……うん!」

ただただ前向きパワーにあてられて叶うことない約束だと知らずに頑張る話。

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