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キーボと心音聞きあいっこ


心音に興味津々なキーボ。

「これが心臓の音ですか……」
「うん、どう?」
「不思議な感覚です……触れないのですか?」
「触るというか、感じることはできるよ。……ほら、こうして手を当てると……」
「……!凄い、動いてます!」
「……生きてるからね」
「……」
「キーボ?」
「いえ……名字さんや皆さんは、やはり人間でボクとは違うんだな、と改めて思ってしまって……」
「……」
「わ、名字さん?ボクを抱きしめてどうしたのですか?」
「……聞こえるよ」
「え?」
「キーボの心音」
「で、ですけどボクは……」
「私たちとは違うけどね、色々な機械が動いてる音。キーボを生かしてる音、それこそ君の心臓だと思うよ」
「名字さん……」
「……うーん、やっぱボディかたいし痛いなぁ。なんか服とか貸そうか?」
「ロ、ロボット差別ですよ!!」
「叩けばやわらかくなる鉄とか開発して貰う?」
「あなたは然るべき場所で裁かれるべきです!!」

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