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取り合い(きりしま?と斬島と佐疫)


「名字♪任務行くのか?俺も行く」
「きりしまくん…… 構わないけど、手荒なことしちゃダメだよ?」
「分かってる、名字が困るようなことはしない」
「う、うん」
「……名字から離れろ」
「え、なんで抜刀してるの斬島先輩!」
「俺、名字にくっ付いてないと死んじゃうからな」
「見え透いた嘘を付くな。名字が困っているだろ」
「名字困ってるか?」
「まあ……歩き辛いとは思うけど」
「……では手を繋ごうか」
「手!? さ、さすがに恥ずかしいかな……?」
「一人で歩けないのかお前は」
「名字はあったかいし柔らかいからくっ付いてないと落ち着かないんだよ」
「名字、こいつは犬の皮を被った狼だ。迂闊に近付くな(引き寄せる」
「わっ……、え、狼?」
「こんなの軽いスキンシップだ。 部屋ではもっと恥ずかしいことしてるもんな。 名字」
「!? き、きりしまくん誤解されるようなこと言わないで!」
「恥ずかしいこと?」
「先輩疑問に思うところ違いますから!」
「名字、俺の方が大事だろー(後ろから抱きつく」
「!? え、えっと」
「所詮は偽物。勝手なことを言うな(前からぎゅー」
「もう自由に動けるし、偽物は偽物なりにやらせて貰うつもりだけどな」
「……叩き壊す」
「(どうしようコレ)っ、うわ」
「しーっ。今のうちに任務行こうか。遅れちゃうよ」
「佐疫先輩! はい、行きます」
「とにかく必要最低限名字に近付くな」
「けど、名字がいたら触りたくならないか?」
「分からなくはない」

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