×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -

一緒に寝よう(きりしま?)


「名字」
「なに?」
「俺は寝ることも出来る」
「うん」
「そろそろ鏡の世界をうろつくのも飽きたんだ」
「……うん」
「だから」
「(嫌な予感)」
「一緒に寝ないか?」
「!?」
「というか、一緒に寝たい」
「え、えっと、ええええ?」
「……真夜中に名字の寝顔を見るときがあるんだ」
「え」
「無性に触りたくなって、ふと手を伸ばしたら無意識に俺の手を掴んで擦り寄ってきた」
「ア……アアアアアア……」
「寝惚け眼で「きりしまくん、一緒にねる……?」って聞いてきたから、まずいと思ってその日は遠慮したんだが。やはり可能ならば一緒に寝たい」
「えっと、それは、いつ?」
「昨日だ。だが前々からそんなものはあった」
「(死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい)」
「……嫌、か?」
「え、えと……い、一緒に寝る……えっとー……」
「眠っている時に触れると、必ず擦り寄ってくるぞ。そこから、愛されてるなと感じる」
「(うあああああああああ! 死にたい! なにしてんの私! いくらきりしまくんのこと好きだからって!)」
「俺も名字が好きだから。出来れば眠っている間も一緒にいたい、そしたら名字もずっと俺の事を抱き締めていられるぞ」
「う、うー……た、確かに、一緒に寝たら、とか考えたことあった、けど……」
「それが寝惚けているときに行動に出たんだな」
「そ、そうなのかな」
「それしかないだろう」
「どうしよう、本当に恥ずかしい」
「で、本題に入るが……一緒に寝ても良いか?」
「……う、わかっ、た……」
「良かった、断られたらと思ったら気が気ではなかったからな」
「(断ることなんて出来るないよあんな目で見られたら)」
「じゃあ、寝るか」
「え、今日から!?」
「当たり前だろう。ほらベッドへ行くぞ」
「あっちょ、抱き上げないでっ……まだ寝る時間には早いよ!」
「明日は非番だろう? どうせなら、夜更かしするか」
「夜更かし?」
「……二回……、三回くらいか」
「!?」

back