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昔々今日の君@(木舌)


「木舌お兄ちゃん……」
「あれ、名字こんな夜中にどうしたの?」
「姉様達、お仕事あって帰ってきてない……」
「あー……そうなんだ、一人だと寂しいからこっちに来たの?」
「うん……。お兄ちゃんもう寝る?」
「まだ寝ないよ、どーせならお兄ちゃんの部屋で寝る?」
「うん、寝たい!」
「(天使か)」
「お兄ちゃんなに飲んでるの?」
「お兄ちゃんが大好きなもの〜」
「……変なにおいする」
「あはは、いずれ名字も分かる時が来るよ」
「そういうもんなのかな……?」
「うん。……やっぱ寝ようか、名字明日研修あるでしょ?」
「斬島お兄ちゃんと一緒だよ。あと肋角父さんも来るって」
「仕事あるのに……親馬鹿だなぁ……」
「親馬鹿……? 誰が?」
「ううん、なんでもない。じゃあ寝ようか」
「お兄ちゃん狭くない?」
「へーき、名字は?」
「大丈夫だよ!」
「そっか。……おやすみ名字」
「おやすみ、お兄ちゃん」

「いやー、あの頃は幼さ特有の可愛さってのが凄かったなー! 肋角さんが溺愛したのも分かるよ」
「い、今は違いますから! というか昔の話出さないでくださいよ恥ずかしい……!」
「ねね、ちょっと舌足らずな感じでお兄ちゃんって呼んでくれない?」
「言いませんから! 行きますよ木舌先輩」
「え〜、お兄ちゃんって呼んでよ〜」
「呼びません!」
「昔は素直だったのにな〜、今も十分可愛いけど」
「ほら行きますよ先輩」
「そうだ、昔話に花咲かせながら飲み行かない? おれ、名字がお酒飲めるようになって凄く嬉しかった記憶あるんだ」
「自分、弱いですよ?」
「良いから良いから! 行こう!」
「あーもう……分かりました」

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