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「#幼馴染」のBL小説を読む
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胸開きタートルネック2(谷裂木舌肋角きりしま?)


谷裂
「なっ……! 名字!」
「え、あ、はい!」
「な、なんというものを着ているのだ! 恥は無いのか!」
「私だって好きで着ているわけじゃない……! 先輩たちに着せられたんです!」
「無理ならはっきり断れるだろう!」
「先輩達怖くて出来ませんよ……、これでも必死に胸元隠してたんですよ」
「……(真っ赤」
「(うー……抱きついてやる)えいっ!」
「!? は、離せ! おい!」
「こうすれば、見えないはず!」
「お、俺が見えるんだ……! 離れろ!」
「ん? かたい…………。あ」
「! ……だから言っただろう」
「えっと……ごめんなさい。……あの、……」
「……なんだ」
「責任、取ります……!」
「なっ……はあ!?」

あれ、谷新じゃなくて新谷……?
妙に男前な後輩獄卒。

木舌
「あれ、名字可愛いの着てるね。大胆〜」
「き、木舌さん……!あの、これは」
「誘ってるんだよね、分かってるよ!」
「うん違いますから!」
「ふふ、照れなくて良いよ。おれの前で着てるんだからそういうことしたいんでしょ?」
「違う! これ罰ゲームなんです!」
「彼氏が我慢できるか? おれ出来ないや」
「ああもうっ……あの、羽織る物欲しいんです」
「えー?これはこれで眼福なんだけど」
「恥ずかしので……」
「けど、名字やっぱり形いいよね……」
「殴りますよ」
「大き過ぎず小さ過ぎず、サイズも少し大きくなったでしょ?」
「木舌さんっ……!」
「見たら分かるよー、名字のことなら」
「(真っ赤」
「……あ、なんかジッと見てたら凄い興奮してきた」
「うっ、ちょっ……触るな!」
「いい匂いしてる名字が悪いんだよ」
「や、あの、木舌さん……!」
「……そうだ、今ここに跡付けたら悪い虫つかないよね?」
「はい?」
「付けても良いかな?」
「なっ、なに言ってるんですか変態七三がっ!(目潰し」
「ああ目玉飛んだ!」

谷間に指を……で書こうとしたけど良心というか、なにかが揺れ動いたのでやめました。

肋角
「……」
「(気まずい。肋角さんポカーンとしてるしどうしよう)」
「あー……い、今の若い者の間ではそういうのが流行っているのか?」
「え、えぇと……た、ぶん」
「……名字は、着痩せするタイプだな」
「ぅえっ!?」
「だ、だがやはり……男の前でそういった格好はなるべく控えるように……分かったか?」
「は、はい!大丈夫です、今回は罰ゲームでしたし」
「そうか。……(椅子に座る」
「肋角さん? 疲れましたか?」
「いや、何でもない……上からだと、色々目の毒だからな」
「?」

見下ろしてるからこそ見えちゃうみたいな。

きりしま?
「な、なんだ名字、随分大胆な格好をしてるな……」
「胸開きタートルネックだよ、罰ゲームで借りただけなんだけどね」
「……じゃあ返してしまうのか」
「え……きりしまくん、着たいの?」
「ははっ冗談がキツイぞ名字。あまり変なこと言うとその可愛いお口を塞いじゃうぞ?」
「!? 待って……そんな本持ってないけど、どこで?」
「この中に書いてある本の通り言えば名字が喜ぶと佐疫がくれた」
「あの平……え、佐疫先輩!?」
「ああ、笑いながらくれた」
「きりしまくんそれからかわれてるから!」
「……では、名字は喜ばないのか?」
「しょーじき……ちょっときりしまくんらしくないかな」
「そうか……。名字は普通に俺が好き、愛してると言えば喜んでくれるもんな、キザな言い方は嫌いと覚えておく」
「う、うん……」
「……しかし、返すのが勿体無いな」
「え?」
「その格好のことだ。なぜだか俺自身無性に良い気分で高揚している」
「や、それはえっと……、え」
「チラリズムか。……悪くない」
「ちょ、きりしまく」
「愛してる」
「うっ…………。こ、今回だけ、だよ……!」

なんだこれ。きりしま?には余り危機感がない後輩獄卒。

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