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「#エロ」のBL小説を読む
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- ナノ -

ハグの日という事でただ獄卒達とぎゅーぎゅーするSSの女主ver.
恋人だったり同僚だったり。

〜斬島〜
「名前、今日はハグの日というものらしい」
「ああ八月九日だから語呂合わせということか」
「そうだ」
「……えっと、……どうぞ?」
「お前からとは珍しいな」
「いやなんか両手広げなきゃという使命感が」
「では、お言葉に甘える」
「うん」
「……」
「……(何か改めてすると照れるな)」
「……まあ、」
「ん?」
「そんな日が無くとも俺はしたい時にするがな」
「そ、そっか」
「だが名前がこうして迎えてくれるのも悪くは無い」
「た、たまになら、……やるよ」
「その時は頼む」
「ん」

〜佐疫〜
「名前、ぎゅー」
「ん!? え、な、なに佐疫?」
「今日はハグの日らしいから、ハグしてみた」
「そ、そうなんだ……行き成りで吃驚しちゃった」
「ふふ、何だか意識してやったから俺は少しだけ照れてる」
「あ、じゃあ、お返しに私も」
「うん、おいで」
「……ぎゅー……」
「そんなにくっ付いてると外套の中に収まっちゃうよ?」
「なんか全身佐疫に包まれてる感じがして嫌いじゃないよ、私」
「……」
「佐疫?」
「いや、名前可愛いなーって思って」
「な、なにそれ」
「いや、違うな、可愛いのは当たり前か」
「〜っ……改められるとこそばゆい」
「よしよし」

〜平腹〜
「名前! ただいま!」
「あ、お帰りなさい平腹せんぱ、って苦しい苦しい!」
「ぎゅうううううう!」
「ま、待って……!」
「なあなあ名前、今日はハグの日らしいぜ!」
「げほっげほっ! ……な、なるほど、だから帰ってくるなり抱き付いてきたんですね、吃驚しましたよ」
「抱き締めるなら小さくて柔らかい名前が一番だよな!」
「え、不純すぎませんかそれ」
「けど名前抱き締めてるとすっげーここら辺ドキドキすんだよなー!」
「!?」
「なあ、何でだと思う?」
「し、知りません」
「えー? んー、田噛辺りに聞いてみるかー」
「ひ、平腹先輩」
「んぉ?」
「自分も、抱き付いて良いですか?」
「おう! かかってこい!」

〜田噛〜
「田噛、ん」
「あ? んだよ両手広げて。何か欲しいのか」
「今日は八月九日、語呂合わせでハグの日らしい」
「だからなんだ」
「……」
「どうして欲しいか言わないと何もしないぞ」
「う、受け止めて、やるよ……?」
「……意味わかんねぇ」
「残念ながら私も」
「はー……素直に言えよめんどくせぇ」
「言ったとしても田噛してくれないと思って」
「……お前なら幾らでもこうしてやるよ」
「田噛がデレた」
「……ちっ」
「んんん!? ちょ、くるしっ……死ぬ死んじゃう! 窒息死する!」

〜木舌〜
「今日はハグの日なんだって」
「らしいですね、朝から姉さん達にもハグされました」
「え、恋人のおれを差し置いて!? 名前の浮気者!」
「意味分かりませんからね!?」
「まあそれは置いておいて、はい」
「え」
「思い切りお兄さんの胸に飛び込んでおいで〜」
「お腹にですね、分かりました」
「お酒出ちゃうから止めて」
「木舌さんが言うと洒落になりませんね。……ですが、お言葉に甘えて飛び込ませていただきます」
「うん、おいで〜」
「……木舌さん、酒臭いです」
「えへへ〜、さっき飲んでだからね〜」
「……木舌さんは柔らかいからなんか落ち着きます」
「え、柔らかい?」
「はい。……ビール腹?」
「…………」
「す、すみません。だから人の頭の上で泣かないで下さい」

〜谷裂〜
「谷裂! 来い!」
「ついに頭が可笑しくなったか」
「え、酷くないですか」
「なんだ、組み手か」
「違うよ。今日はハグの日らしいから抱き締めて貰おうと思いまして」
「くだらん。俺は部屋に戻るぞ」
「だって言ったとしても谷裂が抱き締めてくれる何て絶対有り得ないし……なら私がリードしてあげないとと思って……」
「そんな事をしている暇があったら身体を鍛えてろ」
「……」
「……」
「…………」
「…………くそっ、分かったからそんな目で見るな! ……来い、名前」
「え、あ、う、うん……?」
「なぜそこでお前が照れるんだ!」
「ご、ごめん何か吃驚しちゃって」
「くそっ、帰るぞ!」
「ご、ごめんって谷裂! うわあ!?」
「……これで満足か」
「……ありがと」

〜肋角〜
「八月九日、か」
「どうしました?」
「いや、先ほど別の課の奴と話していてな、どうやらハグの日というものらしいぞ」
「ハグの日……」
「……名前、こっちへ来い」
「え、で、ですけど」
「今は休憩中だ。どうせならそういった戯れに乗ってみるのも悪くは無い」
「ん……わ、分かりました」
「くくっ、身体が強張っているぞ。緊張しているのか?」
「い、いえなんか肋角さんにそう言われると甘えるの自重出来そうになくて……」
「……」
「……う、す、すみません」
「構わない。まさかお前からそんな言葉が出るとはな」
「……」
「ああ、煙管を吸っていたのだが平気か?」
「大丈夫です。……肋角さんなら全然、寧ろ好きです」
「……名前」
「はい?」
「今夜、空けておけ」
「ん!?」

〜災藤〜
「やあ名前」
「こんにちは災藤さん」
「知っているかい? 今日はハグの日というものらしい」
「語呂合わせですね、現世ではそういうもの多いらしいですよ」
「ならば私達もそれに興じてみようか」
「え!?」
「嫌かい?」
「い、いえ……ですけど人来たら……」
「来たら来たらで見せ付けてやれば良い。……ほら、おいで」
「……は、い」
「仕事中にこういう事をするのは初めてだね、中々に興奮する」
「(凄く緊張する、どうしよう心臓爆発しそう)」
「……今日はスカートか、似合っているよ」
「ひ!? やっ、ふ、太もも撫でないで下さい……!」
「この時間帯ならここに来るものは誰も居ない、……ハグ以上のことをしようか」
「!?」

災藤さんは、太ももフェチだと思ってるんです。

〜きりしま?〜
「名前、今日はハグの日らしいな」
「そうみたいだね、……じゃあ、きりしまくんにぎゅー」
「っ、随分積極的だな。……悪くない」
「ふふっ、なにそれ」
「しかしなぜハグの日というものがあるのだろうか、好き合っているならいつでも自由に出来る行為だろう」
「うーん……人間ってそういう語呂合わせとかイベント好きみたいだからノリなのかなぁ?」
「じゃあ、今日は一日こうして抱き合っているか」
「どこにも行けないよそれじゃ」
「俺は構わないけどな」
「きりしまくんが言うと本気にしか聞こえないから怖い」
「こうして一日中くっ付いていられるなら毎日がハグの日でも良いと思うぞ、俺は」
「一年に一回だからこそ、楽しいんじゃない?」
「そういうものか。……俺は関係なく好きな時に名前にくっ付きたいと思うけどな」
「ふふ、私も」
「……名前、もう少しだけこうしてて良いか?」
「……ん、好きなだけどうぞ」

お粗末様でした。