▼愛の乞い方 2015/06/10 21:48
「……新胴、そこに腰掛けろ」
「ん？ なんで？」
「良いから。早くしろ」
「あ、……ねえ谷ざ」
「余計なことは言うな」
「……はいはい」
「…………」
「谷裂、膝枕好きだよね」
「黙れ。そういうわけではない」
「大変だったよね、アレはあれで楽しかったけど」
「……ふん」
「疲れたなら寝ても良いよ、布団いる？」
「いらん」
「よしよし谷裂くんは良い子だから、ゆっくり休んでねー」
「っ、おい止めろ！ ふざけているのか！」
「ちょっとだけ。肩の力抜いてほしいし」
「……」
「疲れたりしたら遠慮なく言ってね、出来る事ならなんでもするから」
「……せ」
「うん？」
「手を貸せ」
「うん、どーぞ」
「暫く寝る。……重かったらそこらへんに転がしておけ」
「重かったら、ね」
「……」
「おやすみ谷裂」
「……新胴」
「んー？」
「……今度の休み、俺に付き合え」
「どこか行くの？」
「女の行きたい場所など分からん。お前が考えておけ」
「分かった。ありがとう」
「……」
「(耳赤い)」
膝枕好きな谷裂くん。なんとなく相手の表情を見てすぐ察せるくらいまでは付き合っているみたいな。しかし谷裂難しい。
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