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「#幼馴染」のBL小説を読む
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▼出来ちゃった 2015/05/17 20:28


「新胴〜! 良いお酒貰ったから一緒に飲まない?」
「だから……お酒弱いから飲まないって言ってるじゃないですか」
「え〜? 最近新胴付き合い悪いよ〜」
「木舌さんはもう少しお酒を自重してくださいよ……」
「だって二人っきりの夜だよ? これは飲んで甘い雰囲気を楽しむしかないでしょ!」
「えっと、意味が分からないです」
「つまりは酔って良い感じになった新胴とあんなことやこんなk」
「くたばれ変態七三!」
「目潰し!?」
「はあああ……」
「新胴〜、冷たくしないでー」
「うわ抱きつくな酒くさっ、うっ!?」
「え、新胴!?」
「(吐く、トイレ!)」
「……」



「(はあああ……困ったなぁ、まさかお酒のにおいもダメになるとは)」
「……新胴」
「え、木舌さんどうしたんですか?」
「あの……もしかして、おれの事、嫌いになった?」
「…………は?」
「だ、だって最近お酒とか一緒に飲まなくなったし……よ、夜も全然ないし」
「……」
「それにさっきだって……お酒苦手でも、吐きに行くことなんてなかったし」
「き、木舌さ、」
「あの……他に、好きな人が出来たんなら、お、おれ……諦めて、お、応援、する……」
「木舌さん」
「な、に?」
「好きな人はこれからもずっと貴方ですし、まあ出来たと言えば出来た、のかな?」
「え……おれ以外に、好きな人?」
「はい。……だって貴方との子なんですから嫌いになったりしませんよ」
「…………え?」
「子ども出来ました、木舌さんとの子ども」
「…………ええ?」
「一応好きな人、に入るのでしょうか?」
「〜〜っ、新胴!」
「うえっ!?」
「あ、ほ、本当に子ども、出来たの!? お、おれと新胴の?!」
「お、落ち着いて木舌さん! 病院行ったから本当ですよ」
「……ど、どうしよう、この興奮は……! おれに、子ども出来るんだ。男の子かな女の子かな? いっそ双子とか!?」
「ま、まだ正確なことは分からないので、さすがにそこらへんは分からないです」
「ああ〜、一緒にお酒飲める日が楽しみだなぁ! そうだ、赤ちゃん産まれたら誕生日と同じ日に製造されたワインでも買おうか!」
「気が早いですよ木舌さん!」
「んふふ、ありがとね新胴! おれすっごく幸せだよ。辛い思いさせちゃうけど出来る限り支えるから元気な子産んでね」
「ん〜、有難う御座います」
「あ、でも暫くはお酒飲めないのかぁ……おれも、禁酒しようかな」
「期待してないので無理にしなくても大丈夫ですよ」
「新胴酷い! おれだって子どものためなら、」
「まあでも実際木舌さんが産むわけでも体内で育てるわけでもないので構いませんよ。ただ悪阻が終わるまではお酒飲んだら近付かないでくださいね」
「禁酒か、お酒飲んだら新胴に近づけない……究極の選択すぎる……! あああああああどうしよう!」
「煩悩に忠実なのも罪ですね、頑張ってくださいお父さん」
「あ、お父さんって良い響き……」
「禁酒か、近付かないか、早めに決めてくださいね」
「」

絶対子どもにお酒飲ませたいって思ってる。お腹に話しかけるたび「早く一緒に飲もうね〜」とか言ってそう。
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