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2015/05/05 (Tue) 22:18

「つ、げほげほ!」
「おい大丈夫か」
「へ、平気……ごめん」
「ったく体調悪いなら寝てろよ」
「……、あ、あの田噛」
「あ?」
「子どもって好き?」
「はあ? いきなりなんだよ」
「いやちょっと気になって……これから子どもと関わっていくかもだし……」
「任務でか? ガキは面倒だからお前に任せる」
「っ!」
「一々騒ぐし動き回るし……めんどくせぇ……」
「っ……、あ、」
「……? 新胴?」
「う、ううう……!」
「は? お前なんで泣いて、」
「うるさいバカァっ……! もう別れる、田噛とは、お別れしたいっ」
「! おいお前、ふざけてんのか」
「ふざけてなんかないっ……、けど、今のままだと私が田噛に捨てられる」
「言ってる意味が分からねぇよ、どういう意味、」
「なあ新胴! 赤ちゃんのこと肋角さんに報告したか!?」
「!? 平腹」
「あ、ちょ、平腹先輩! それは内緒だって……!」
「んぉ? だってどっちにしろ任務は行けなくなるだろ? よかったな田噛ー! お前親父に」
「平腹先輩! まだこっちの話終わってないので後で連絡します!」
「え、おい、」
「……」
「……、え、えっと」
「おい、赤ん坊とか親父とか、どういう意味だ」
「ま、待って来ないで」
「新胴」
「っ……、た、体調悪いから診てもらったら……に、妊娠してて……」
「! それで、なんだ」
「田噛、子ども好きそうなイメージ無くて……報告する前に怖くなって子ども好きかって、聞いたらあんな事言うからっ……」
「別れて一人で育てるつもりだったのか」
「ん……多分獄卒も辞めてた……」
「平腹が知っている理由は」
「先輩姉さんに伝えた時に聞かれてた」
「……はー……」
「(あ、呆れられたかな……やっぱ捨てられるのかな……)」
「ほんっと、だりぃ」
「え……、うわ!?」
「自分の女が、自分のガキ孕んでるんだぞ……嫌なわけねぇだろ」
「で、でも子どもは」
「自分のガキなら別に決まってんだろ。……っくそ、抱き締めるだけじゃ足りねぇ……」
「た、田噛……!」
「新胴、絶対産んでくれ。……俺に、お前と俺の子を抱かせて欲しい」
「〜……っ!」
「……あー、順番逆になったけど、結婚もするぞ」
「う、んっ……!」
「……あと」
「?」
「……ありがと、な」
「っ、田噛、大好きです」
「……ん。俺も」

子ども苦手そうだけと、自分の子どもはめっちゃ可愛がる親バカ。
産まれた後の小話も書きたいなー。後半空気な平腹。
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