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▼裏ネタ〜谷裂〜 2015/03/21 21:14


「新胴」
「いった、」
右腕部分を覆う布が破れて、肌がむき出しの傷口に舌が触れた瞬間身体が跳ねる。谷裂の血と唾液が混じって薄い赤色の液体が流れた。
「た、たにざき」
「俺がどれだけ心配したと思っている」
「ごめん、でも」
「怪我はするなと言ったはずだ。約束も守れんのか」
低い声で言われて、泣きそうになる。ごめん、ともう一度呟けば答えは返ってこなくて冷たくかたい床に押し倒された。
「え、」
「約束を破った罰だ」

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「すまない、……悪かった」
「うっ、くっ、たにざき最低っ」
「……」
「怖かったんだから、ほんとうに」
「……すまない」
「嫉妬させたのは悪いと思ったけど、今の谷裂すごくこわい」
「っ……」
涙が止まらない。違う、こんな顔をさせたいわけじゃない、痛くて怖かったから、今度は、今度は。
「こ、今度は、優しくして」
さっき凄く怖かった、あんなのは嫌と言えば目を丸くした谷裂。すぐに顔を真っ赤にして、さきほどとは全然違う力で肩を押された。
「本当に、すまなかった」
「うん」
「……新胴」
「なに?」
「……す、………………き、だ」
随分間が空いた告白だったけど、私の耳にはしっかり届いた。目を見開いて谷裂を見ると、顔を真っ赤にして私の唇に触れた。

谷裂人気も凄いです。ただ私が書くとキャラぶれががががが。
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