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▼裏ネタ〜木舌〜 2015/03/21 21:13


「木舌さん……、シましょーか」
「……!?」
泣き腫らした銀の目には未だに雫が付いているにも関わらず妙に熱っぽい。言葉を失ったまま硬直しているとおれの上に馬乗りになっている新胴は無言を肯定と捉えたのか唇に食らいついて来た。
「ん!?」
「んっ……はぁっ……」
裏唇を舐められて思わず口を開けば熱い舌が絡められる。あれ、こんなにキス上手かったっけ……?がっしり頬を固定されて動けない、あまり手荒な真似はできないし、なんとなく積極的な新胴が意外で身体が動けない。
「きのしたさん熱くなってきましたね」
砕けたように笑って、新胴はおれの軍服を丁寧に開け始めた。
「し、新胴、お、落ち着いて……!」
「だめなんですか?」

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「ふぁ……あつい」
「大丈夫? 水飲む?」
「いらない」
今回は泣いていない、珍しいな。今にも閉じそうな目を見ていると新胴と目が合って力なく笑った。
「(可愛い)」
「きのしたさん、ん」
「ん? どうしたの」
腕を伸ばしてきたので、身体を覆い被さるように覗き込めば首元に腕を回される。
「ぎゅー」
「!?」
なんだこの生物。可愛すぎてやばい、主におれのおれが。

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「新胴〜!」
「ひっ、ちょ、木舌さん!?」
酔ってる、絶対悪酔いしてる!ベッドの上で私の胸元に顔を埋める木舌さんをどうすることも出来ない、酔っているせいか力が無駄が強いし。
「おれ新胴食べたいな〜」
「は?」
「ん〜、いただきまーす」
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