Secret


今日の大海原中サッカー部の練習は午前中で切り上げられた

何故なら今日は…

まっつりだ!祭りだ〜っ!!

そう、今日はお祭りの日なのである

そんな日に、大のお祭り好きの我らが監督が夜遅くまで練習する筈もなく…
(元々、朝の漁の手伝いの子の為にしないんだけどね)
いつにも増してお祭り前のテンションで超ノリノリ練習は午前で切り上げられた訳である

他のマネージャーの子達は彼氏とデートだとかで既に居ないし、我が彼氏こと綱海君も他のチームメイトと数時間後のお祭りの話に盛り上がっている

この調子じゃ、お祭りは1人でまわらなきゃいけないかな…?

他のマネージャー仲間は皆、彼氏から一緒にまわらないかと誘いを受けたと聞いて、小さな意地とプライドで一緒にまわりたいと思ってはいる癖に自分から声を掛けられずにいた

その結果が今のこの状況
皆の人気者の綱海君は、チームメイトに囲まれ一緒にまわろうと誘われている

「もぅ…いいや………」

諦めて部室に入ると、後ろから手を引かれた

慌てて振り向けば、唇に優しく何かが触れた

「つ、綱海君!?////」

「何1人で先に帰ろうとしてんだよ?」

「だって綱海君、皆とお祭り行くみたいだから……って皆は?」

「こっそり抜けて来た」

「えぇ!?」

「だって俺にはなまえが居るだろ?」

「っ〜////」


Secret

(君が1番だなんて当たり前だからこそ)
(君には秘密なんだ…)



−…

Suzuka,Grazie mille☆


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