if…


予鈴が鳴り響き、慌ててカフェテラスから飛び出す

しかし、ちょうど個人科学室の前を通りかかった時、思わず足を止めてしまった

16号室で真剣な瞳で実験をしている黒髪の男の子…

彼なのだろうか?
以前、友人の言っていた
“理系クラスの黒髪のイケメン君”
とやらは…

なんでも、サッカーが上手で、クールだけど優しくて…
とまあ、絵に描いた様なモテ男だそうだ

残念ながら、今は実験をしている為、正面から彼の顔を拝見する事は出来ない

ちょっと残念かな…?

なんて思っていた次の瞬間、見事に目が合ってしまった

…うん、友人の情報は正しかった様だ、確かに格好いい

そんな私の思考を遮る様に、始鈴のチャイムが鳴り響く

慌てて走り出した私の後ろから、かすかな爆発音がした気がしたのは気にしないでおこう…


if…

(もしも、次に目が合う事があったなら…)
(「ねぇ、君!この間…」)
(恋におちても良いですか…?)


−…

Rin,Grazie mille☆


.

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