天人との戦いで今日もへとへとに疲れ果て、すでに寝転がった銀時の隣で大の字に寝転がる。
「疲れたー」
「だな。飯食いてー」
ご飯がこの後すぐに待っている。ほのかにただよってくる匂いからすると、今日はカレーか。ぐるると大きく鳴ったお腹を抑えると、ちょうど銀時も同じタイミングで鳴ったらしく、顔を見合わせた。
「この戦いが終わったらさあ」
「ん?」
満点の星空を眺めながら言う。
私達はこんなに血だらけ泥まみれになっているのに、こんなときでも星空は綺麗で、ここが戦場なのを忘れてしまう。
「一緒に住もっか」
何気なく。
何気なく、星を見ながらそんなことを言ってみる。
何も返事が帰ってこないので、少し不安になって銀時を見ると、間抜けな顔で私を見ていた。
「ぶはっ、何その顔」
思わず噴き出す。銀時は顔を右手で覆いながら、少しだけ恥ずかしそうにした。
「おま、なあ…それ、俺が言うセリフなんだけど」
「あれ。じゃ、テイク2。銀時のターン」
「マジでか、今このタイミングでか」
「もちろん」
あーあー、ごほん、とかあからさまに言う準備を整えたところで、銀時が寝返りをうち、私を抱きしめた。
「…いつか、結婚しようぜ」
…まさか、プロポーズだとは、思わなかった。いや、まあ、私が言ったセリフもプロポーズだったのか。考えてみれば。不意打ちだ。やられた。
この上なく恥ずかしかったけど、それと同時に幸せだったので。
ぎゅっと抱きしめ返した。
「うん」
星が煌めく空の下で
(…あれ?あそこにいるの晋助だ)
(…カメラ持ってね?)
((……))
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