名前
本文
<font color="#e6b422">(此方の減らず口に対してさえ真面目に捉え、得意げに否定してくるのには、確かに兄弟はそーゆー奴だよな、と嬉しく思うと同時に微笑ましくなって、相手の腹部に回していた腕の力を微かに強めて。しかし、直後になにやら考え込んでいたかと思えば、何時も通りの泣き顔晒してくるのには、ギョッと驚いて羞恥心なんて何処かに吹き飛んでしまい、慌てた素振りで宥めるように相手の頭を撫で) おま、何で其処で泣くんだよ…ッだあああ!阿呆か!!特別ナニかしねーといけねー訳じゃねェっつーの!!いや、シてくれたり、さしてくれんなら、そりゃ嬉しいが…!!(『不純にしかならない』との言葉で想像してしまった事を慌てて掻き消しつつ声を荒げれば、相手が涙と嗚咽を止めてる間に、此方はゼーハーと荒い呼吸を整えて) …オメーが、そうやって、オレの事を考えたり、思ったりして、行動してくれんのが、既に構ってる事になってんだよ。兄弟の『風紀委員』って立場もあるだろうから、多少は目を瞑るつもりだが、二人で居る時ぐれーは、本の内容だとか、勉強の事だとか、全部とっぱらって、脳みそン中が『大和田紋土』って男の事だけにしといてくれや (二人とも落ち着いたタイミングで、涙の跡の残る相手の頬を指先で突きつつ、気恥ずかしさからか、ぶっきらぼうな声でそう告げれば、チラリと図書館内の時計に目を向けて) …とりあえず、もう本読まねーなら、此処に居る必要無ェだろ?そろそろ眠ぃし、今日はもう寄宿舎に戻ろうぜ。当然、オメーはオレの部屋で一泊だからな(有無を言わせぬ声音で言えば、膝の上の相手を降ろして立ち上がり、「ん、」と片手差し出して。相手が手を取ってくれるのならば、そのまま腕を引いて自室の方に向かい、その後は共に同じベッドで眠ることになるのだろう)↓</font>
画像認証
編集パスワード
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -