名前
本文
<font color="#e6b422">あ?そりゃ、あん時はオメーが石丸の一部だなんて知らなかったからな…オレの知らない所で石丸と仲が良さそうな奴が現れたとか思って、気に食わなかったしよ(ボリボリと後頭部掻きながら、少しだけ気まずそうに言い訳するものの、直後に指を突きつけられての言葉を聞けば、指摘された通り、依存されることが嬉しいと思えてしまったダケに、複雑そうに眉を寄せて視線逸らし、抱きついてくる相手を受け止めれば、そのまま背中に腕を回して) …過保護って言われても、どうしたってオレは、オメーを幸せにしてやりてーって思っちまうんだから、仕方ねーじゃねーか…なぁ、好きな奴を大事にして、何が悪ぃんだよ?兄弟が、兄弟の夢の為に、自立しようって努力してんのは分かっけど、その為にオレの傍から離れる必要なんて無ぇだろ?…いや、違ェな…離れることなんざ、オレが絶対に許さねェ……そんな事、考えること事態が気にくわねェ…!壊れようが、依存しようが、オレは……――ッ、悪ぃ、勝手な事言っちまったな……結局、オレはどうすれば良いのか分かんねーけどよ、取り合えず、忠告はありがたく受け取っとくぜ (逃がさないとばかりにギリギリと抱きしめている腕に込める力を強くして低く唸るような声音で告げるのは、「執着」なんて言葉では生易しいほどの、何処か歪みを持った感情。今まで何よりも大切だと思ってきた、兄との約束よりも、チームに対する思いよりも、自分にとって目の前の相手の方が、遥かに大切に思えていて、嫉妬も独占欲も依存も執着も、この暴走族はとっくに振り切れてしまっている。自分が相手を愛しいと思う事が、誰よりも大事にしたいと思う事が、相手の枷になってしまうと知っても、相手を壊してしまうかもしれないと知っても、罪悪感も危機感も沸かない。それでも、決して相手を苦しめたい訳では無いので、ハッと正気取り戻せば、申し訳無さそうに一言謝った後に相手の身体を解放してから、沈んだ声で了承して頷き)</font>
画像認証
編集パスワード
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -