※会話文のみ

「烈火の炎よ!貴様、ある噂を知っているか?!」
「噂?なんのことだ?」
「なんでもこの箱根には鬼が出るらしいぞ!被害者まで出てるらしい!」
「……名前、それ俺のこt」
「待て烈火の炎!皆まで言うな、わかっている。おそらく、ヤツはファントムミラージュの手先だろう。この俺を狙って箱根までやってきているに違いない。くそっ、俺のせいで関係のない人間にまで被害が……っ!俺はもうここにはいられないのかもしれない……」
「なぁ名前、だからそれは」
「止めるな!大丈夫だ、俺がヤツの手先なんかに負けるわけがないだろう?ただ、少しの間、離れるだけだ。世界が救われ、すべての輪廻が巡ったとき、また会おうではないか」
「……その鬼さ、おめさんは倒せるのか?」
「ん?愚問だな!俺はこの世界を救う為に送られたエージェントだぞ!悪の手先の一匹や二匹、葬る去ることなど容易い」
「じゃあさ、倒してくれ。箱根の直線鬼を……さ」







「で、泣かせたのか」
「いやぁ、こんな泣くとは思わなかったんだ」
「うわぁぁあああ!はや、はやとがっ、はやとが乗っ取られたぁ!っひぐっ、やだ、っひ、はや、とぉ!」
「……乗っ取られたのか」
「そうらしいな。あー、ほら、もう出て行ったぜ、大丈夫だ、だから泣き止んでくれ、な?」
「名前、新開は大丈夫だ。強い」
「ダメっ!寿一ダメ!あいつははやとのフリをした化物だ!は、っひぅ、はやとぉお」
「あー……どうしよう」


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