だけどこんな事でめげる信長様では無い
俺が嫌いって言うなら俺を好きにさせればいいだけの話
バスケが嫌いっていうならバスケを好きにさせればいいだけの話
『向こうのエースが突っ込んできたんだ』
でも俺様は華麗にカットして、逆に敵陣に突っ込んでシュートまで決めた
きっとその時だ
向こうのエースの心が折れたのは
『その後はもう見てらんねぇって感じよ』
前だけを見て歩く名前に昨日の試合を一部始終話す
『そんな試合だからな、神奈川No.1プレイヤーである牧さんの出番は無しさ』
突然立ち止まる名前
なんだか心做しか顔が怖い気もするが気のせいだろうか
「神奈川No.1って言った?」
『そうだよ
前にも言っただろ牧さんは凄いんだって』
自分の事のように胸を張った
そしていつかは俺様が神奈川No.1プレイヤーになるんだぜと言いたかったのに、その言葉を言う前に、また前だけを見て歩く名前
『ちょっと待てよ!』
置いていかれた俺は名前に追いつこうと走った
△ | ▽
2 / 3