だけどこんな事でめげる信長様では無い
俺が嫌いって言うなら俺を好きにさせればいいだけの話
バスケが嫌いっていうならバスケを好きにさせればいいだけの話

『向こうのエースが突っ込んできたんだ』

でも俺様は華麗にカットして、逆に敵陣に突っ込んでシュートまで決めた
きっとその時だ
向こうのエースの心が折れたのは

『その後はもう見てらんねぇって感じよ』

前だけを見て歩く名前に昨日の試合を一部始終話す

『そんな試合だからな、神奈川No.1プレイヤーである牧さんの出番は無しさ』

突然立ち止まる名前
なんだか心做しか顔が怖い気もするが気のせいだろうか

「神奈川No.1って言った?」
『そうだよ
前にも言っただろ牧さんは凄いんだって』

自分の事のように胸を張った
そしていつかは俺様が神奈川No.1プレイヤーになるんだぜと言いたかったのに、その言葉を言う前に、また前だけを見て歩く名前

『ちょっと待てよ!』

置いていかれた俺は名前に追いつこうと走った



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