まだ賑やかな食堂へライナーと戻ると、皆が私達2人を一斉に見る
何事かと2人して頭上に?マークを浮かべると、ニシシと笑いながら近づいてくるコニー

[一緒にご帰還という事は?]
『は?』

ライナーを肘でこのこのーと突くのだが、本当に何が何やら
状況が読み込めない私たちに誰か早く聞けよと、お前いけというなすりあいが繰り広げられる

[お前ら付き合ってんのか?]

パンをかじりながらエレンが何事もなく聞いてくる
なんでもユミルが、ライナーがさっきナマエを真剣な顔して呼び出したから熱い愛の告白をしているのだと言いふらしたらしい
ユミルを見ると楽しそうに笑っている
その横ではやっぱりクリスタが困ったように私に謝るジェスチャーを送る
そのまま隣のライナーを見れば、やっと理解したと頬をぽりぽりとかいていた
此処では飯とこういった誰かと誰かがどうだという話しか娯楽が無いのだ
しょうがない、そんな彼らに楽しい娯楽を与えてやろう
ライナーの腕に抱きつくとわー!とかひゅーだとか上がる声
腕に抱きつかれた当の本人は只びっくりしただけで

「私、ライナーの故郷に一緒に帰るのよ」

ベルトルトとアニを見て笑うと2人は驚き目を一瞬見開いたがすぐに嬉しそうに笑ってくれ、ベルトルトに関してはよほどうれしかったのか駆け寄ってきて私を抱きしめる始末

『お、お前!!!』
[あっ!ご、ごめん…]

周りの皆がなんだなんだ?三角関係か!?と沸き立つ中、アニが近づいてきて、私やライナー、ベルトルトにだけ聞こえるように

[あんたが仲間なのが嬉しいよ]

そう目尻を下げて言うから私はアニを抱きしめた

「私も!」
[ちょ、ちょっと!?]

違う!四角関係だと騒ぐ声が聞こえたけれど、今の私達にはどうでもいい
4人だけの秘密のお話



| ▽

4 / 4




- ナノ -