「うひょー相変わらず広いっすなぁ!」
部屋に招き入れるのは嫌でも、放っておくともっと厄介な事になりかねないのでしぶしぶ入れたのだが、ぼふんとソファーにダイブする姿を見てるとやっぱり頭が痛くなった
『自分、パンツ見えてんで』
短いスカートを履いているにも関わらず、無造作にソファーに寝ころべば嫌でも見えるそれを指摘すれば
「あー龍くんのえっちぃ!」
ぶーっと頬を膨らますからイラッとした
『あほか、お前のそんなん見たかて何も思わんわ』
けっと言いながら占領されているソファーを背もたれにし、床に座れば首へと回ってきた腕
『離せや!苦しいやないかい!』
自分にヘッドロックかけてくる女なんか絶対コイツくらいだ
「訂正しろ!少しくらいは興奮するって訂正しろ!!」
『意味わからんわ!!!』
腕をほどけば背中に1発蹴りを食らった
本当に自分にこんなことしてくる女なんて絶対にコイツくらいしかいない
痛む背中をさすりながら振り返り睨むが
「別に龍くんに睨まれたって怖くないもーん」
あっかんべーなんてする名前にため息しか出なかった
『つか龍くん言うんやめぇ言ったやろ』
「良いじゃん可愛いでしょ!」
名前はへらへらと笑い、仕舞にはクッションを投げ付けてきた
我慢の限界ってのが誰だってある
「何盛ってんのよ」
『盛ってへん』
「じゃーどいてよ」
両手首をつかんでソファーに縫い付け、馬乗りになればいっちょ前に睨んでくる
この酔っ払いが
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