平和に乾杯。 | ナノ





少し前に冬島の気候に入ってから、ゆずちゃんの熱燗を呑むペースが断然に上がった。
いやそれに対して別になにか思うわけじゃねぇんだけどさ。

ただ、熱燗はやっぱりアルコール度数が高ぇ。
いくら酒呑みだからって、酔いが回るのも早くなるもんだ。


「ゆずちゃん、そろそろお開きにした方がいいんじゃないかい?」


見るからにクソ酔っぱらってんのに。次から次へとお猪口に注ぐのをやめねぇんだよな。
頭がぐらぐらしているゆずちゃんに、おれはもう止めるように言ったんだけど。
あぁ、ほら、こぼしちまってる。


「やだもっと呑みたい。」

「ぐっ…!!」


呑みたい、そう言われたらおれはもう熱燗を作るしかないんだ。つまみはスルメで充分だよって言ってさ、つまみも作らしてくんねぇの。いいから一緒に呑もうっつって。
朝飯の支度も終わっちまったからすることもないし。
手持ちぶさたにしてたらおれもゆずちゃんに注がれて熱燗呑んだりしてて。

やっぱり酔いが回るのクソ早ぇや。


「こたつが恋しい。」

「こたつ?」

「うん、こたつでキムチ鍋みんなでつつきながら熱燗呑みたい。それ絶対幸せー。」

「キムチ鍋か、いいね。明日はそうしようかな?」

「うん、あとねぇ、こたついるー。」







叶えましょう。

(おいウソップ早急にこたつを作れ。今すぐ作れ。)

(なんだよ、いきなり!こたつー?)

(ゆずちゃんがこたつで鍋食べたいんだと。)

(お、いいなそれ。よしわかった今から取りかかるぜ!)



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