古賀が行方不明になって1週間。


私は、突然の古賀の行動に焦りを隠せなかった。



どうして?信じていたのに…


どうして?



その言葉や胸が張り裂けそうな気持ちで思考がよく回らない。


古賀のことは監察方に任せろと副長は言っていたが、私は大切な仲間を放ってなど置けない。


夜、私は独自で得た情報を頼りに古賀が身を隠していると思われるビルへと歩みを進めた。


もちろん皆には秘密で。



「ぐわっ!?」

「がはっ!」



見張りに続いて中にいる攘夷志士たちを次々と斬り倒していく。



『ハァ、・・・・っ、ハァ・・・・。』



いつも鍛えているとはいえ、流石の私も何十人も斬っていれば息も上がる。


隊服は返り血で赤黒く染まり、これまで私が歩いて来た道には浪 士たちの亡骸と血溜まりでいっぱいだ。


ツンと鼻の奥に血の臭いがくるが、そんなの構ってられない。


疲労で重たくなった手足を出来るだけ庇いながら古賀がいる部屋 へと近づく。



「・・・・・・・・・・・・。」



後方から気配を感じた気がした。



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