【君を買う】
・・・・世の遊女たちが最も求めている言葉。
もちろん私も欲していた。
毎夜…願うは、
どうかいつか、私を鳥籠の中から連れ出して…
それでも、私は拒んでしまった…
あなたに…苦労をかけたくない…
私は、もう行く宛など無くなってしまったけれど、あなたが見せてくれる笑顔だけは…
私を、癒してくれるのだから…
此処は…偽りの世界
だから、あなたへのこの気持ちを、偽っても良いのでしょう?
望んでいたシミの数が、今では、あなたが私から離れるカウント だと思うと、鈍く…心に突き刺さる…
貴方が消えた暗い部屋で、今日も…哀しく月を眺める…