本日、晴天。

突然のオレの言葉に、悠太は瞬きをした
だけど、次の瞬間にはいつもどおりに


「はいはい…いきなりどうしたの?」


なんて、こっちを向いてくるもんだから


あー、悠太からすればオレは本当に弟なんだなって思って
やめとけばよかったのに
悠太をイスから引きずり下ろして抱きしめた



「ねぇ…なんかあったの?」
「…」

言えない、でも、何も無かったことにはできないし、ならばと思って

「黙ってちゃわかんないよ、ゆー…っ!?」


オレは悠太を押し倒す


「…祐…希…?」

「好き、だって言ったでしょ…」





こんな事態なのに
遠くで聞こえるテレビの天気予報が鮮明にきこえるほどに冷静な自分に驚いた


明日も悔しいほどに空は晴れ




(何も言わずに悠太は困ったように微笑んで、オレにむかって口を開く)
(やめて、その先は聞きたくない)




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そんなときでも悠太は悠太ってだけの話
自分の気持ちがどうであれ、受け止めてくれそう

マンガとかだと振られたとき雨降ったりするけど
現実ではそうそう起こらないよね



2012/07/16


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