※ここから先は伊達が松永に陵辱される場面があります。それでもよろしければお進みください。


---------------------------------------------







 政宗はその隻眼で松永を睨む。
「Ha!俺が黙っててめェの好きにされると思っ、」
言い返す途中で政宗はふと違和感を覚えた。
「…………?」
鉛のように体が重く、くらくらと眩暈がする。
 松永が近づいてきたら殴り倒し、鎖で首を絞めて脅し枷を外させる算段だった政宗だが、体に力が入らない。
「苛烈苛烈。しかし卿の体は思うように動かまい。この香は慣れていない者にはそういう効果を齎すのだよ」
松永は、政宗に視線を向けたまま手に持っていた香炉を床に置いた。香炉からは何やら怪しげな薄紫色の煙が立ち昇っている。
「卿からは未来を貰おう。そして絶望を贈ろうではないか」
危殆に瀕した政宗は焦燥を隠せなかった。
 体の自由がきかないとなると、何をされても抵抗できない。
 しかし、この卑劣な男に無様な自分を見せる事だけはしたくなかった。どんな拷問を受けようと命乞いだけは死んでもするまい、と心に誓う。
「やってみやがれ……どんな痛みにも耐えてみせてやるぜ」
「痛み、か。痛みには耐えられても、汚辱には耐えられるかな?」
松永は壁に凭れて座る政宗の傍らに膝をつき、政宗の顔を覗き込む。
「見せてもらおう……気高き竜が恥辱に塗れる様を」
政宗の顎を掴むと、その唇を自身のそれで塞いだ。
――――コイツ、そういうつもりかよ!Damn it!
その意図を察した政宗の頭の中で警鐘が鳴り響き、必死に抵抗を試みるが、意思に反して体は全く言う事を聞かない。
 松永の舌が政宗の口内に侵入する。
「う、くっ…」
舌を絡め、歯列をなぞり、口腔を犯す感触を愉しむように政宗の口内を舐め回す。口を離すと、政宗の口の端から溢れた唾液が伝い漏れた。
 松永はそれを舐め取り、そのまま舌を首筋へ這わせる。舌先を尖らせ、ちろちろと僅かに左右に動きながら舐める様は蛇を思わせ、政宗の肌を粟立たせた。
 やがて舌は下降していき、政宗の胸に辿り着く。中央の突起を舌先で弾いた途端、政宗の体が大きく仰け反った。
「言い忘れていたが、あの香には催淫効果もあるのだよ。体が疼いてきただろう?」
松永は政宗の胸の突起を舌で転がしつつ、指でもう一方の突起を摘まみ、くりくりと弄ぶ。
「やっ!ぁあっ……くぅ…」
「白磁器のように凛とした、実に艶やかな肌だ……」
突起を弄んでいた指が離れ、政宗の腹や腰、腿を撫で回す。

 政宗は戸惑っていた。
 憎くてたまらない男に体を弄ばれ、心の中は嫌悪感で一杯であるにもかかわらず、体は悦楽を感じている。
――――なんで、こんな奴に……!
心とは裏腹に、下半身に熱が集中していく。
「……てめェ、……ブッ殺、す……」
「そんな口がきけるのも今のうちだよ、ふふふ」
そう言うや否や政宗の性器に手を伸ばしてきた。
 既に政宗のそれははち切れんばかりに屹立しており、透明な汁が漏れ出している。松永は先走りの汁を手に絡ませながらゆっくりと上下に扱き始めた。
「や、やめっ…あぁああっ!」
「ふむ、ここはやめて欲しくはなさそうだが?」
嫌で嫌で堪らないのに、感じてしまう。クチュクチュと淫らに音を立て、その音に更なる快感を喚び起こされる。
 僅かに残った理性は必死に抵抗を試みるが、波濤のように押し寄せる快感に押し流されていく。
「もう限界なのだろう。我慢せず解き放てばいい」
性器を扱く手の動きが早くなる。
「うっ、く…はぁっあっあぁっ…!んぁああ!」
政宗は堪えきれず精を放った。

 政宗の呼気は荒く、瞳には涙が滲んでいたが、その隻眼は真っ直ぐ松永を睨んでいる。
 松永はくくっと喉を鳴らし、満足気に政宗を眺めた。
「竜は爪を失くしてもそう容易くは堕ちぬか。ふふふ…面白い。実に面白い」



   次へ  戻る






×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -