思っていたよりも難しい問題に頭を抱えているとぬーん…なんていう不思議な唸り声が隣から聞こえてきたと思ったら私よりも何pも身長の高い後輩がぐったりと寄りかかってきていた。

「勉強ばっかしてちゃつまらないーっ!名前ー遊ぶのだー」

構ってほしいのを全面におしだして私にもたれかかる翼くんは大きいのにすごく可愛くて思わず甘やかしたくなってしまうのだ。
そんな翼くんの頭をよしよしと撫でてやれば彼はにぱーっと嬉しそうな笑顔で私の膝に頭をのせてさらに甘えてくる。

「翼くんは甘えん坊ですなあ。」
「名前の手はすごく優しいからなっ!こうしてなでてもらうとあったかい気持ちになるのだ。」

「ふふ、おほめにあずかり光栄です。」

他愛もない話をだらだらと、すごく贅沢な時間の使い方をしているなあと思う。
でもきっとこんなことが簡単にできるのは学生でいる間だけだと思うし、存分に満喫しておこう。

なんて考えてるうちに窓から差し込むあたたかな昼下がりの太陽の光に体がぽかぽかしてきて、数分もしないうちに睡魔が襲ってきた。
小さく欠伸をして翼君に目をやると既に私の隣で近くのクッションを枕にしてすーすーと可愛らしい寝息を立てながら眠りについている。

気持ちよさそうに眠る彼を見ていたら笑みがこぼれるとともに自身の瞼もゆっくりと落ちてきてこれは本格的に眠い・と確信したと同時に床にこてりと倒れた。

そのまま眠ってもよかったんだけどなんだか寂しかったのでもぞりと眠っている翼くんの腕の中に入り込んだら反射的なのかぎゅうって優しく抱きしめてくれたりするもんだから

ああ、これはぐっすり眠れそうだ・なんてうっすら笑みをこぼしながら幸せな眠りについた。





title by:Aコース
(101227)




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