※現代パロディ

















「ただいま」

少し長めの出張から彼が帰ってきたのは昨日のこと。色々な報告なんかがあったらしくて結局その日はほとんど話もできなかったから、久しぶりに交わすその言葉に思わず笑みがこぼれてくる。

「うん、おかえり」

「寂しかったか?」

少し悪戯っぽく笑ってそう問いかける彼にくすくすと笑いながらそうでもないよ、なんて、うそ。

案の定いじけたように口をとがらせる彼のおでこをやさしめにはじいて「嘘だよ、寂しかった」

「!うん、俺も!寂しかったってばよ!」

途端にぱあっと顔を輝かせるさまをみながらいつまでも子供みたいだなあ、なんて思った矢先に、ふわりと、懐かしいけれど少しだけ違う、大人の香りに包まれた。

「へへ、久しぶりだ」

「そうだね、ナルトあったかい」

もう一度耳元でただいまを囁く声におかえりを返す。そうするとやさしい暖かさが体を離れて、変わりに首もとに感じる小さな冷たさに気づいた。

「ネックレス?くれるの?」

「おう!プレゼントだってばよ!」

にかっと笑ったナルトはそう言ってあたたかい両手で私の頬を包んだ。

「誕生日おめでとう!」





120228(111021)
happybirthdayあむちゃん!




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