締めきったカーテンの隙間から見える空は、まだ明るい。

若い俺の恋人は、俺の家に来た途端体当たりの勢いで抱き着いて、熱烈なちゅーをかましてくれた。
そのまま傾れ込むようにベッドインして、まだ昼間だというのに事に及んでしまった。

まだ子供も起きている時間からこんなことするなんて、背徳的過ぎる。



「は、あ………」


俺の腕の中の兎ちゃんは、エメラルドグリーンの瞳をウルウル潤ませ、平生青白い頬はピンク色。
薔薇色の唇から熱い溜め息を吐き、それはそれは色っぽい。


「、んっ……」



濡れたバニーちゃんの中から自身をずるりと引き抜くと、それだけで感じたのか小さく声を漏らした。
栓を失った彼の蕾から先程自分が出した精液がとろりと溢れ出すのをモロに視界に入れてしまい、また欲情しそうになったが、生憎オジサンにはそんな体力残っていない。

ベッドに横たわっているバニーちゃんの真横に仰向けに寝そべり、俺の腕枕が大好きな彼の為に腕を伸ばす。
すると案の定腕に頭を乗せてきて、愛しい重量感に頬が緩んだ。

ふわふわの金髪が頬を擽る。
熱を持った手が汗ばんだ背中を撫でるのが心地良い。

あー…やべ、寝そ……



「…寝るんですか?」

「…ん〜……」

「まだ昼間ですよ?」

「昼間っからヤろうっつってきたのは何処の誰だよ……オジサンちょっと疲れちゃった。寝かせて…」

「…虎徹さん……」

「ん、おやすみ……」

「…………」

「…………」

「………虎徹さんってば!!!」

「ぅおっ!!」



バニーは急に飛び起きたかと思うと、寝る気満々だった俺の腹の上に乗っかってきた。ぐえっ。
形の良い眉を寄せて怒っているような拗ねているような。さっきまであんなに色っぽい顔してた癖に。



「え…ちょ、バニーちゃーん……?おじさんもう寝たい…」

「…僕はまだ足りません」

「はあ?」

「まだヤり足りないって言ってるんです!1回終わったくらいで寝ないで下さいっ」

「いだだだだだ!痛いバニーちゃん!痛いっつーの!」



1回ヤっただけでくたくたな俺に対し、この若者はまだヤりたいらしい。
すっかり萎えている俺のペニスを掴んで乱暴に扱くものだから、正直痛みだけで快感なんてない。
必死にそれを訴えると、バニーは悔しそうな表情でソレから手を離した。


「いっててて…」

「……すみません」

「…バニーちゃんは若いからヤりたい盛りっつーのも分かるけどさ…おじさんにはちょっとキツい訳よ。分かってくれる?」

「…ぅ……はい…」

「だから今日はひと眠りしてさー、そのあと一緒にご飯作って、夜はDVDでも…」

「……口だったら!」

「はいッ!?」

「口でしたら……虎徹さんの、勃ちますか?」



きらきらした瞳で見つめてくるバニーちゃん。
…人の話聞いてた?




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