バニーの脚に負担が掛からないように、いつものように押し倒すのではなく、ベッドヘッドに寄り掛かった自分の上に跨らせる様に乗せた。
ハイヒールは脱がそうとすると痛がるので、そのまま。お行儀悪くてごめんなさい。

俺の顔の横にバニーの肘を付かせ、下から唇を掬うように口付ける。いつもと違うアングルに興奮した。
キスをしながらふわふわの尻尾が付いたお尻をそっと撫でると、その感触に違和感。
もう一度腰から臀部にかけて撫でると、やっぱりある筈のものが無い。


「バニーちゃん、この衣装の下ってさ…パンツ履いてる?」

「ぃ…衣装に響くので下着は…」

「ノーパンかー…やーらしいなー」

「あッ!や……っ」


布地を寄せ、お尻の割れ目に食い込ませるとそこには本当に下着は無く、形の良いお尻が露出した。
すべすべのそこに指を食い込ませる様にして緩急を付けて揉み、柔らかくて触り心地の良い双丘を堪能する。
薄い布地の上から指で蕾をぐりぐりと刺激すると、バニーは物足りなさそうに腰を揺らす。
その淫らな姿に笑みを漏らし、食い込ませた布をずらして刺激を求める蕾に指を沈めた。


「あ……!ンっ……んぅ、」

「すっげ…もうトロトロ…そんなに欲しかった?」

「んっ…言ったじゃないですか…ずっと抱かれたかったって…ッひ、!」


ナカに沈めた指で隙間を作り、もう1本指を滑り込ませると、バニーの腰がビクリと跳ねる。
そのまま何回か抜き差しすると、耳元で響くバニーの喘ぎ声がどんどん艶っぽくなってゆく。
十分柔らかくほぐれたところで指を引き抜き、バニーの脚を支えながら体を起こした。


「なぁ、この衣装脱がしていい?このままじゃヤりにくい」

「あ……は、はい」

「コレどうなってんの?……んー…めんどくせーから切っちまうか!」

「はっ!?あっ、ちょっと!」

「はいはい、危ねーから動くなよー?」


包帯やテーピングを切るハサミで衣装に切れ込みを入れ、そこから一気に引き裂いた。
ついでに脚を覆う網タイツも引き裂き、真っ白でなめらかな脚を露出させる。
衣装もタイツもボロボロで、ただの布きれを纏っただけの状態のバニーは全裸よりもエロい。
もはや服としての機能を果たさない布で必死に体を隠そうとするバニーを無視して、怪我をしている方の脚を肩に担ぐ。


「やっ、ぁ、こてつさんっ!」

「ん、こうすれば脚痛くないだろ?」

「そっ…だけどっ……っひ、ん…っ!」


本当は一気に突っ込んでしまいたかったが、約束通り極力優しく、ゆっくりゆっくり腰を進める。
先端の一番太い処を挿れてしまえば、あとは内壁に引き込まれるようにすんなりと入ってゆく。
全てバニーの中に収まったところで一息吐き、息を荒げるバニーの唇を食むように口付けた。
柔らかい唇の感触を堪能しながら、中の締め付けを味わうようにスローで抜き差しを繰り返す。


「はァ…っん……ん…っ」


キスの合間に漏れる声がいやらしい。
舌と舌を擦り合わせる度に、舌の動きに反応するようにバニーの中が蠢く。
挿れるときは迎え入れるように緩み、抜くときはまるで離さないとでも言っているようにきつく締まるのが堪らない。挿れるのも抜くのもスローな為、それがよく分かる。
ゆったりとしたピストンを何度も繰り返すと、居心地の良過ぎるナカに、射精感が募ってきた。
いつものように一気に絶頂に上り詰めるのではなく、ずるずると堕ちていくような感覚。
それはバニーも同じなようで、伸びのある甘い喘ぎ声がどんどん切羽詰ったものになっていく。


「ふあ…ン、こてつ…さ…イキそ、ぅ……ッ」

「ん、俺も…ッ中、出していいか……?」

「ッはい……っ出して…あ、っんん…〜〜〜っっ…!」


バニーの最も感じる部分を突きながら肩に乗った脚を伝う汗を舐めとると、彼は絶頂に達した。
イくまでにいつもの倍以上時間を掛けた所為か、なかなか精液が止まらない。終わらない快楽に体を震わせながら俺の精液を受け止める姿は、とてつもなくいやらしい。
漸く痙攣が止まり、肩に担いでいた脚を降ろすと、そこは先程とは比べものにならない程赤く腫れ上がっていた。


「うわっ!バニー!脚痛かったなら言えよ!」

「は……?ぁ…本当だ……腫れてますね…気付かなかった」

「気付かなかったって…お前なあ……」


酷い色をしている足首を眺めて溜息を吐くと、バニーはふふ、と笑った。
何笑ってんだよ、と軽く頭を小突くと、彼は楽しそうに笑い声を漏らす。


「脚が治るまで、虎徹さんが世話してくれるんでしょう?」

「あ?ま…まあ、そうなるな」

「それが今から楽しみで…怪我も悪くないなって」


ハイヒールから覗く、自分の赤く腫れ上がった足首を撫でてにっこりと微笑むバニー。
その姿を見て少しだけ怖くなったのは、秘密。




end.
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