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フェリドさんとお風呂




『 い、いや、ぁッ、 』

「 そんなに嫌がらなくてもいいじゃないか。 」




 肩にある、昔つけられた吸血痕に触れるフェリドにナマエは抵抗した。直ぐ様離れるナマエにフェリドは妖艶さを含めた笑みを浮かべ、バスタオル一枚の姿でいるナマエをタイル張りの床へ押し倒す。




 何故こんな状況になってしまっているのか。それにはある理由があった。数時間前、ナマエのチームは吸血鬼討伐の任務に就いていた。




『 バートリー…! 』

「 あはぁ、久しぶりだねぇ。 」




 対峙するナマエの後ろにいるナマエの仲間へフェリドは告げた。取り引きをしようか、と。その言葉に反応をした仲間は顔をしかめる。




「 ナマエを渡してくれたら君達全員、殺さないでいてあげる。 」

「 なっ…馬鹿なことを! 」

『 皆、気を付け____ 』




 フェリドは後ろを振り返った名前の隙を狙い、ナマエを己の腕へ閉じ込めると首筋へ噛みつき、少量ながらも一気に血を吸った。




「 リーダー! 」

「 あはぁ、気を失っちゃったかぁ。 」




 血が一気に無くなったことによる貧血でナマエは気を失い、ガクリとフェリドへ身体を預けた。しめた、と言わんばかりに姫抱きにし、その場を後にした。そして、今に至る。




『 な、んでっ、ん、やめっ、 』

「 いい声で啼くねぇ、ナマエは。 」




 数時間前につけられた吸血痕を舐めるフェリドに肌が粟立つ。フェリドは首筋へそのまま噛み付き、牙を埋めると吸血していく。




『 は、ぁっ、バー、トリー、 』

「 相変わらず君の血は美味しいねぇ、ナマエ。 」




 吸血からの快楽に応じることで精一杯だったナマエは息を小さく乱す。いつもは結ばれているはずのフェリドの髪はナマエの頬を滑り、床へ垂れていく。




 いつもと違う、乱れた表情のナマエを見たフェリドは一瞬目を丸くさせ、頬が微かに赤くなるのを感じてはナマエの首筋に顔を埋め、小さく吸い付くと痕を残す。




 それすらも感じてしまうナマエは声を漏らし、小さくみじろぐ。フェリドを離そうとしていた両手はあっさりフェリドの大きな手に絡め取られ、タイル張りの床へ押し付けられる。




『 んぁ、や、バートリーっ、 』

「 そんなに気持ちいい?…じゃあ、もっと気持ちいいことしようか。 」




 降ってくる口付けに底知れぬ誘惑。ナマエはなす術もなく受けるとフェリドはそっと心の中で笑った。





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  フェリドさんとお風呂、どうでしたでしょうか。微裏…になってしまいましたが。読んでいただき、ありがとうございました!



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