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色崎さんの命令




  桃山さんへの命令




「 失礼します、グレン中佐。 」

「 何の用だ? 」




 椅子ごと振り返るグレンに桃山は上手く行くか焦りと不安で心臓がバクバクいっていた。何より、こんなことは初めてだからだ。




 そっと踏み出し、机の前に立つ桃山をグレンは真っ直ぐ見つめた。いつもとは違う雰囲気にグレンは違和感を感じずにはいられなかった。




「 ぐ、グレンちゅう、ち、ちゅ、中佐ッ、 」

「 あ? 」




 いつもハキハキと喋る桃山はどこにいったのか。かみながら喋る桃山にグレンは疑問がありすぎるあまり威圧感のある返事をしてしまった。




「 わ、私と、け、け、けっ、結婚してくださいッ、! 」

「 は…?結婚? 」




 突然の言葉に頭が真っ白になってしまったグレンに桃山は手に持っていた白い紙を突き出すところか顔に押し付けてしまった。




 ドッキリ大成功とかかれたその紙をみたグレンは深い溜息を吐いた。





  如月さんへの命令




「 は、八百三十円です…。 」

「 …。 」




 如月は底知れぬ羞恥心に駆られていた。今自分が手にしたのは18歳以上がみる、所謂エロ本と言うものだ。




 コンビニでエロ本を買ってこいと言う命令に絶望を感じた如月。引き気味に値段を告げる店員を見ることもできずレジを後にする。




「 よくできましたー。キーさん恥ずかしかった? 」

「 当たり前だ!ったく、何でこんなことッ、! 」

「 そりゃあ… 」




 ただ単にいつもの仕返しに決まってるでしょ?と告げた色崎の頬に鉄拳がぶち当たった。





  赤坂さんへの命令




「 リーダー。 」

『 あれ、赤坂?丁度よかった、今グレン中佐を探し___ 』

「 俺じゃなきゃ、駄目なのかよ。 」




 急な赤坂の言葉に頭が真っ白になるナマエ。両肩を掴まれ壁に押し付けられることに痛みを感じ、顔をしかめるナマエに赤坂は怒鳴り付けた。




「 いつもグレン中佐グレン中佐ッて!俺はいつもアンタをみてんのによ…なぁ、俺を選んでくれよ。 」

『 ちょ、赤坂、貴方どうし 』




 ギり、と肩を掴む手に力が入る。顔を近づけると硬く瞑られる両目に思わず顔をうつむかせ、笑いを耐えた。




「 命令された悪戯に決まってんだろ。 」




 パァンッ、と爽快な音が廊下に響き渡ったと共に、赤坂の頬に赤い紅葉が赤く色付いた。




  ナマエさんへの命令




『 全く、赤坂ったら…。 』




 未だに羞恥で赤い頬を両手で包み、廊下を歩いていく。奥へ進んでいくと自分の執務室に入っていくグレン中佐が見え、閉じられた扉をノックすると直ぐ様開く。




「 お前か、どうした。 」

『 話したいことがありまして。 』




 椅子に座るグレン中佐にそう話しかけると首を傾げるグレン中佐。細く長い足に跨がると自分より幾分大きい肩に手を置き、身体を重ねた。




『 今夜、気持ちいいことしませんか? 』

「 ハッ、勤まるのか? 」

『 中佐の好きなようにどうぞ? 』




 すると唇が重なりあう直前、直ぐ様人差し指を中佐の唇に押し付けた。




『 悪戯大成功、ですね。 』




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  どうでしたでしょうか。少々キャラ崩壊がありましたが、なんとかいけたかとおもいます。読んでいただき、ありがとうございました!



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