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佐疫さんと四月馬鹿




『 佐疫さん、此方が明日行く現世の地図です。 』

「 嗚呼、ありがとう。 」




 昼御飯を食べ終わり、直ぐに部屋に戻ると資料を手早く纏め、佐疫さんの自室へと足を運んだ。コンコン、と扉をノックし、中へと入って茶封筒に入った書類を渡す。




「 範囲が広いね…。 」

『 斬島さんが言うには山の中央付近が出やすいとの事です。 』

「 斬島は頭が良いからね…じゃあ、手分けして探すことにしようか。範囲が広いし、探している最中に日が上ってしまっては探しようがないからね。 」

『 わかりました。 』




 赤ペンで地図の中央に丸をつける佐疫さんを見ながら了承の返事を返す。すると佐疫さんは何処からともなく拳銃を取りだし、私の額に当てると私は驚いて尻餅をついてしまう。




「 それよりさ、ナマエ…昨日、斬島の部屋に行ったよね。 」

『 さ、佐疫さ、 』

「 …ごめんね、なんだか無償に苛々しちゃって。 」




 銃口が額に押し付けられる。殺されると本能的に察知してしまい、咄嗟に目を瞑った。すると、引き金が引かれる音がして軽い痛みが額に広がった。え、なんだこの痛み。




「 なんてね、冗談。今日は現世でエイプリルフールってやつらしくて、嘘をついてもいい日なんだって。 」

『 え、あ、はい。 』

「 好きだよ 」




 と近付いてくる憎いくらいに綺麗な顔を殴った。




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  またまたエイプリルフールネタ。お目汚しすみません!




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