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赤司くんとポッキーゲーム




ボキボキボキボキ




『 …。 』




 ボキボキボキボキボキボキボキボキバリッ、




『 何か今の音はちがくない?! 』

「 流石に馬鹿な君でもわかったか。 」

『 馬鹿言うなよ、この厨二病! 』

「 何か言ったか。 」

『 何でもございません。 』




 二本のポッキーを交差して鋏を表す征十郎を見て溜息を吐いた。全然様になってもいないが彼に逆らうのは怖いので何も言っていないことに。




「 じゃあ、ポッキーゲームをしようか。 」

『 ちょっと待て征十郎。どうしてそうなる。 』

「 わからないのか? 」

『 わからねえよ、ってか、お前のことを知ること自体私はごめんだよ。 』

「 それは残念だ。俺は知ってもらいたいのに。それに、俺は君のことを何でも知っているよ。 」

『 はぁ? 』




 急に静かになった教室内に征十郎の声が反響し、耳に入る。何でも知っていると言った征十郎は私の目を真っ直ぐ見つめ、無表情で告げ始めた。




「 今日の下着は上下お揃いの白色だろう! 」

『 変態! 』

「 男は変態でなんぼだろう。 」

『 開き直んなよ変態。』




 開き直った征十郎はポッキーを私に突き付け、くわえるように催促し、逆らってはいけないことを知っている私は仕方がなく渋々とくわえた。




『 ん。 』

「 なっ、 」




 征十郎が加えて距離が近くなった瞬間に力を込めてポッキーを折った。ボキリ、とポッキーが折れる音が響き、征十郎は驚いた顔を浮かべて口を離す。




『 最後までしてとは言われてないから終了ね。じゃ、バスに間に合わなくなるからじゃあね。 』




ぽつり、赤司だけが教室に取り残された。




 ※ーーーーーーーーーーーーーー※



  ふと思い付いたポッキーゲーム。赤司くんごめんなさい…!




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