5月5日…この日は世間では『子供の日』とされている。
今年の5月5日は最悪と思っている少女が居た…。
逆にイラついている少年も居た……。
5月5日 PM23:45――
今日は僕の誕生日だ。
後、15分で日付が変わる。
正直…誕生日はどうでもいい。だって僕はたまたま学校がGWで休みだから覚えていただけの事。
そんな僕がイラついて学校の応接室に居る訳……祝って貰うのを待ってる。
正確にはある女と交換条件でね。
没収した漫画を返してあげる代わりに誕生日を祝う事。
その女の名前はみょうじなまえ。
「交換条件したのに…何で来ないの」
約束では準備出来るまでずっと応接室に居ろとメールが来た。
ねえ…後10分で日付変わるんだけど?
そしたら煩く走る足音がした。
どうやらこっちに向かって来る。
『…雲雀……めっちゃ遅れてごめん……ハァ…』
酷く息切れしてる君。
「遅いよ。僕、怒ってるよ?
漫画返して欲しくないの?」
『!!?…嫌…マジで反省してるから!!
漫画は返してよ〜〜〜!!!』
「じゃあ…プレゼント」
『あっ…プレゼント…さ……。
(てか、漫画がなければこんな事してないっつーの!)』
「何?まさか無いって言わないよね」
僕は問い質す。まあ君なら有り得そう。
『プップレゼント何だけど……3日に三浦ハルちゃんの誕生日祝ってたから…。
すっすいませんでした!お金なくてありませんっ!!』
ほらね…。酷い扱いだ。
『でもね!残りの210円で柏餅は買ったからコレはケーキね!
残りの105円は100円ショップで好きなのか買って?!』
「ねえ…みょうじなまえ。
交換条件の等価交換が明らかにも酷過ぎるよ?
あっ………僕の誕生日がもうすぐ終わるよ」
『…え!?105円じゃ駄目なの!
(チッ……やっぱ駄目だったか)』
「もういいや…」
他の女ならこんな事、僕はしないよ。
没収した物だって返さない。
ただ僕は君と接点を作りたかったから。
仕方ない。僕が先行で行かせて貰うよ?
「今から僕のする事に絶対に刃向かわない事…」
『……………………は??』
そして僕は君の唇を奪った。
まだ日付変わってないよね?
あと、1分15秒
(早く君に伝えたい)
参加同盟中の『雲雀夢小説同盟』で誕生日企画で提出しました!!
第1回の初投稿なので張り切りました!
雲雀、誕生日おめでとう!!