第四迷宮結末
さーこ。
「どうして、どうして、どうしてよ!?お願い、分かるでしょ!?あたしの、故郷を壊された無念!!」
臣
「分かるよ?分かる。だって、僕は世界を飛び回っていたんだから」
さーこ。
「だったら、あたしに勝たせてよ!君は、あたしに譲ってよ!」
臣
「やだよ。僕だって殺されたくないもん。僕には僕なりの願いがあるんだ」
さーこ。
「この、分からず屋!!あたしの願いの方がよっぽど重いわ!!君の願いが何なのかは知らないけれど、あたしの気持ちには遠く及ばない」
臣
「君は、可哀想だね」
さーこ。
「っ」
臣
「うん。そんな人生楽しくないでしょ」
さーこ。
「楽しいなんて……楽しいなんて、あるはずないじゃないっ」
臣
「だろうねぇ。これ、僕の持論なんだけど、人生楽しくいきましょって」
さーこ。
「君は何にも分かってない。いや、わかるはずない」
臣
「これで分かったらエスパーだって。伝えたいことは言葉にしなきゃ」
さーこ。
「このっ…………くっ!?!?」
(突然、地面に穴があき)
さーこ。
「あ、きゃああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!」
臣
「…穴、分かってて教えなかったんだ。きっと君が勝ち残っても、後に残るのは虚しさだけだよ。……なんて」
臣
「う、そ!!願いに重さはないんだ。君が僕の願いを侮辱した罰、だよっ!」
第四迷宮
臣win ……END
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