第三迷宮結末
稀紗
「あ、あうっ…！！」
嘉綾
「っと、危ない。大丈夫？」
稀紗
「あ、うん！！お兄ちゃん、助けてくれてありがとっ！！お兄ちゃんは、おうじさま、みたいだねっ」
嘉綾
「王子様…ね。あはは、じゃあ稀紗はお姫様、かな？」
稀紗
「え？きさを、お姫様にしてくれるの？」
嘉綾
「え、違うの？」
稀紗
「ううん！！嬉しい、えへへ！」
嘉綾M
「……っ、こんな所で、時間を食ってる場合じゃない。なんとかして……早く、ちそらの元へ行かないと…けれどそれは同時に、この子を殺すということ………」
稀紗
「ねえ、お兄ちゃん。きさ、ね」
嘉綾
「？」
稀紗
「ここに入ってから、ずっと、思い出してたの。パパと、ママのこと」
嘉綾
「稀紗が小さい頃、何処かへ行ってしまったっていう、君の…」
稀紗
「うん。おうじさまにだけ、おひめさまのひみつ、教えてあげる。あのね、パパとママはね…」
（アラーム音）
？？？
「結果報告！結果報告！第一迷宮はぼっちが決勝進出決定！」
嘉綾
「！？！？ち、ちそら…！？！？」
稀紗
「きさの目の前で、死んじゃったんだ。きさ、今思い出したの」
嘉綾
「っ………」
稀紗
「お兄ちゃん……きさ、パパとママに会いたいよう……」
嘉綾
（銃を取り出し）
「っ………！！！」
稀紗
「やっぱり、お兄ちゃんはおうじさまだあ…」
（稀紗を撃つ嘉綾）
嘉綾
「ごめん。ちそら、稀紗。おれもすぐ、そっちへ行くから……」
第三迷宮
a drawn game……END
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