第二迷宮結末

梨奈
「キミのような弱そうで頭の悪そうなガキんちょが、何でこんな所に?」

彼方
「いやあ、あはは……それがボクにもよく分からなくて、ですねー」

梨奈
「ま、いいわ。すぐ殺したってつまらないものね。私に生かされてるってこと分かってるみたいだし、もう少し話し相手をして頂戴」

彼方
「そりゃーもう!何たってボク、ひりきだからねー。おねーさんいなきゃ、ろくに迷宮を抜けられやしないもの」

梨奈
「物分かりのいいガキは嫌いじゃないわ。可愛いとこもあるじゃない。…殺すのが惜しくなるわね」

彼方
「こうえいのきわみ、だよー」

梨奈
「あんた……その年で、どんな生活したらそんな難しい言葉を覚えるのよ」

彼方
「あは、ボクの故郷はちょっと特殊なかんきょーなんだ」

梨奈
「ふうん。……あら、出口、かしら?」

彼方
「だから……」

梨奈
「え?」

(銃の音)

彼方
「こういうものにも、慣れてたり、してね……」

彼方
「おねーさんのくだらない願いより、ボクの願いの方がよっぽど高尚だよ。ってことで、おやすみ。高飛車な、おねーさん」


第二迷宮
彼方win ……END

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