あなたではいけない、あなたとはいけない
うっすらと桃のあと
おとぎの花
光も朝も、明日をも食らって
風邪にしては色がある
きみとおなじやまいにかかりたい
どうしてもと呪う
ひかりあれと祝う
おのれ恋慕め
痛みを知らない夜の麒麟
煉獄の夜はよく冷える
あなたのさよならばかり真似してる
青果・夏のように
西瓜・奪うように
海は・歌うように
あまい揶揄
砂の足ではどこにもいけないから
できもしないくせに
それはともかくおまえがほしい
夏というのはいいわけで
溶けてしまわないようにずうっと手に入れたかった
プリズム・サマー・サマー
きみがみえない夏は終わるようにしませんか
愛は湿気を含む
脳内飽和度
ふやけた肺ではとうていあなたの背を追えはしないのだ
星のように瞬いてはきみよ愛せと笑っている
へたくそな大人なんだから
幼ささえも愛してよ
おまえが思うよりずっとおまえを手に入れたいと思っている
あなたに追いつきたい、なんのへだたりもなくあなたに触りたい
さあさ、いっしょに!
どうにも格好がつかない愛もある