うん、そうだよね。
オーケー、オーケー。

…………。


普通はこの辺りで、さっきの暗部、実はうずまきナルトでしたー。て言う場面だよね?よっしゃあ!!スレナル万歳とか思いながら、話の流れでナルト君にお世話になり、他のキャラクターとも交流しつつ、NARUTOの世界のどっぷりだよコノヤロー!的な流れがスレナルトリップの王道だよね!?


でも世の中、普通はそんな旨い話は無いよね…。暗部に見つかった時点で、ハイ、サヨウナラ〜とか考えられるよ。例え話を聞いてくれたとしても信じられる範囲を越えてるもんね。やば、私それじゃ精神異常者!せめて半分くらい信じてもらえたとしても、明るくない未来!監視が付く毎日とか、あまり周りに関わるなって言われればそれまで、寂しい一生だなオイ。もし仮にスレナルだったとすれば、近付けばかなり警戒されるだろうしさ。イコール、お近付きになれない。仲良くなれませんやないですの!



何が言いたいかと言われれば…。

すいません、ここ何処ですか?
激痛が2度も襲ってきたと思ったらこんな所にいた訳で。あまつさえ体の自由はきかないし、見える物全て大きく見えるし、視力が落ちたのか見えずらいし、なんじゃこりゃ。

と、ひたすら自問自答を繰り返す私の思考を断ち切ったのは、静かに戸を引く音だった。
誰かが傍らに座ったのだろう。近くで声がした。




「ごめんね」


謝罪の言葉が聞こたので、たいして見えていない目を開ければ木目の天井。


「ごめん…」


真新しい畳の匂い。
天井から視線をずらせば、目に映る太陽のごとき金糸と真っ蒼な空のいろ…。

今にも泣き出しそうなこの人を。
(…あぁ。私は知っている)




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