あぁ、聞くんじゃなかったかと思ってみても後の祭り。らしくなく悩んでたみたいだし聞いてみたら…まさか恋愛相談、だなんてねぇ。そんな影まったく気付きもしなかったよ。


「で、どんな子よ」



「目が離せないんだ」


うーんと数秒考えた答えがそれか。意識しているからこそ目が追うのか、危なかっしく見てられないのか。まぁグリーンの場合だいたいは後者の方だけど。この世話焼きめと思った時、もう一人の幼なじみの顔が浮かんだがすぐに振り払う。


「…他には?」

「……おっちょこちょい」


待て、激しく待て。それ確実にオカンポジションじゃないか?ちょ、恋愛なのか不安になってきたんだけど…。
私がもんもんと恋愛か否かと考えているの見て、解決策を探しているんだと勝手に解釈したのだろう、グリーンはぽつりと独り言をもらした。





見込みないけどやっぱ好きで






なんだ彼は本当にその子のことが好きなんだ、と理解した。
(ごめん。私普通に疑ってた。)
それと同時に胸に鈍い痛みが走る。







御題
『心に刺さる彼のセリフ』より
Site:確かに恋だった


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