1周年 Thanks!
「名前!?」
「あ、綱吉」
「なんでここにいるんだよ!」
「…気分で」
勝手知ったるなんとやら。綱吉の部屋に無断で上がり込んでいたら、部屋の主がお帰りなさった。
どんな気分なんだよ!ってツッコミを入れる綱吉の顔を久しぶりに見た気がする。前はもっと同じ時間を過ごしていたのになあ。
「あのね、綱吉…」
「…名前」
なんでそんな辛そうな顔をするの?
「ごめん名前」
今日こそはって思ってたのに…。ダメだね私。綱吉に甘過ぎるみたい。それとも私が臆病なのかな。
そんな顔するくらいなら、放り出したらいいのに。変わっちゃったね綱吉は。それはきっと良い方向に、なんだろうけど。
ご め ん ね 、 あ り が と う
ありがとう。綱吉が私を巻き込まないようにしてるのは知ってるよ。でもやっぱり話して欲しいって思っちゃんだよね。これでも心配してるだから。
あーでも…。自分の方から一歩踏み出せばいいのに、それが出来ない弱い私。…
ごめんね綱吉。